『ゼイチョー 』菊池風磨が見せる緩急の激しい表情 本郷奏多と山田杏奈の関係が明らかに
百目鬼が何度も繰り返していた通り、「受給は権利、納税は国民の義務」であり、真名美の目に見えていた受給者が受給日に行列をなす姿も、彼らにとっては月にそう多くはない唯一の楽しみ。パチンコ屋でしか潰せない時間を持て余しては、そこでしか会えない仲間との触れ合いに寂しさを埋め合わせているのだ。
真名美役の田辺と言えば、『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)でも家庭環境に悩みを抱えながらも近くに頼れる人がおらず孤独を抱える菅野セイラ役を好演していた。少し闇属性の見え隠れする役どころが田辺は上手い。またその恋人である内田役を務めた戸塚は『だが、情熱はある』(日本テレビ系)でお笑いコンビ・オードリーの春日役を熱演していた。あの飄々とした独特な根っからの陽キャラクターだからこそこれまで散々苦労してきた真名美に平気で寄生できてしまえるのだろう。
さて、今話も『ウソ婚』(カンテレ・フジテレビ系)でも話題になった菊池の振り切れた変顔が散りばめられていた。財務省時代の元同期・奥林礼二(結木滉星)がいる病院に向かうバスの中、アンニュイな表情で窓の外の景色を眺めていたかと思いきや、振り向いた子どもに全力で変顔を披露する緩急が激しい。
そして今話、副市長に新たに就任した相楽義実(本郷奏多)は、百目鬼の母親の再婚相手の連れ子で、かつて百目鬼にとっては義兄だったことも明かされた。相楽は1円たりとも徴税を取りこぼすことのないようにと「徴税強化体制」を打ち出していたが、彼肝入りプロジェクトになりそうで、饗庭や百目鬼の寄り添いスタイルとの衝突が目に見えている。
■放送情報
『ゼイチョー 〜「払えない」にはワケがある〜』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜22:54放送
出演:菊池風磨(Sexy Zone)、山田杏奈、本郷奏多、石田ひかり、石野真子、結木滉星、市川由衣
原作:慎結『ゼイチョー!〜納税課第三収納係〜』(『BE・LOVE』講談社)
脚本:三浦駿斗
演出:河合勇人、鯨岡弘識ほか
音楽:井筒昭雄、chakia
監修:野村修也
税務指導:堀博晴
チーフプロデューサー:松本京子
プロデューサー:大倉寛子、岩崎秀紀、金澤麻樹
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ
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