菊池風磨&山田杏奈、キャリア最高潮での『ゼイチョー』共演で理想的なバディに
菊池風磨が主演を務めるドラマ『ゼイチョー 〜「払えない」にはワケがある〜』(日本テレビ系)が10月14日よりスタートした。本作は、税金の取り立てを行う徴税吏員にフォーカスし、税金滞納者のお金と心に寄り添う姿を描いたヒューマンドラマ。
徴税吏員の仕事は、法律や条例等に基づき、適正・公平に税金の徴収を行うこと。特に長い間税金を滞納している人に対しては自宅を直接訪問したり、財産調査をしたり、必要であれば差し押さえをしたりする。税金を払えない人や払いたくない人には好ましくない存在だ。そのため、徴税吏員は時に、ひどい言葉を浴びせられることもある。主人公の饗庭蒼一郎(菊池風磨)はひょうひょうとしていて仕事を楽しみつつ、成果を残しているように見えるが、普通、誰かに嫌われながらやる仕事に立候補する人は少ない。だが、本作の舞台となるみゆきの市には、自らこの徴税吏員を希望して入所してきた期待の新人がいる。それが山田杏奈演じる百目鬼華子だ。
百目鬼は、幼い頃、母子家庭で育ち、自宅が税金を滞納して差し押さえられた経験があることから自分も「とにかく困っている人を助けたい」と徴税吏員になった。入所時の成績も優秀で仕事熱心。だが、滞納者に対面すると、すぐ未納額の話をしてしまうなど、税を収めてもらうことを優先してしまっている。人の心に寄り添えるようになるにはまだまだ経験が必要だ。
そんな百目鬼を演じる山田は、2011年に開催された「ちゃおガール☆2011オーディション」でグランプリを受賞し、芸能界入り。2013年に俳優デビューを果たすと、ドラマや映画に次々と出演。近年は、映画『ひらいて』や森山未來、永瀬正敏と共演し、第35回東京国際映画祭コンペティション部門にも出品された『山女』など、主演作も増えている。また、2024年1月に公開される話題作『ゴールデンカムイ』には、アシリパ役で出演しており、山田は実力と人気を兼ね備えた、いま最も注目の若手俳優と言っても過言ではないだろう。
学生時代は仕事と並行しながら勉学にも力を入れ、特に高校受験の時には猛勉強の末、志望校に見事合格。部活と勉強を両立する友人たちの姿に励まされながら、自身も仕事に打ち込むことができたのだという。山田は本作で初の社会人役に挑戦しているが、これまでの歩みは、職務とそれに関わる人々に真摯に向かい合おうとしている百目鬼と共通する部分があるように思える。