『怪物』『ハイエナ』『ザ・ゲスト』 様々な支え合い方を映し出す韓国ドラマ3選
『ハイエナ-弁護士たちの生存ゲーム-』
『ハイエナ-弁護士たちの生存ゲーム-』は、勝つためには手段を選ばない弁護士とエリート弁護士が、対立しながらも事件の真相を明らかにしていくヒューマンドラマ。チーム一丸となって戦う姿に胸が熱くなり、2人の間に今にも生まれそうな大人の恋にドキドキが止まらなくなる。篠原涼子と山崎育三郎がダブル主演を務める、日本でのリメイク版『ハイエナ』(テレビ東京系)も放送がスタートする。
コインランドリーでの出会い。それが、弁護士ユン・ヒジェ(チュ・ジフン)とチョン・グムジャ(キム・ヘス)の始まりだった。グムジャに惹かれ、急速に距離を近づけるヒジェ。第1話から爆速展開かつ甘すぎるシーンの連続に、恋愛物語と思う方もいるかもしれない。しかし、その甘さは“ある出来事”によって苦さへと変わっていく。劇中では、付かず離れずの2人が、仲違いしながらもチームとなって共に戦い、共に支え合いながら信頼と愛が生まれていく過程が見どころの一つ。特に第8話で、グムジャの過去に触れる1シーンは、何度だって観たくなる。疲れ果て落ち込んだグムジャに、「どうしたの?」とは聞かず、静かにお酒を持って現れるヒジェ。そして、「僕を頼って」とも言わず、「必要なら僕を利用していい」というやりとりから発展していく2人に痺れて瞬きを忘れてしまう。サイダードラマのような痛快な要素も。最後までカッコいい2人を見届けていただきたい。
『客-ザ・ゲスト-』
『客-ザ・ゲスト-』は、悪霊が憑依することを“客が来る”と呼び、その客によって大切な人を亡くした神父、刑事、タクシー運転手の3人が、数々の残虐な事件を食い止めようとするサスペンス。本作は今誰に憑依しているのか分からないところが見どころの一つで、終始ハラハラが止まらなくなる。劇中では、憑依すると水をがぶ飲みするなど決まった法則があるのだが、ただ喉が乾いているだけなのか、それとも憑依しているのか見分けが付かず、手に汗を握ってしまう。
ある男性が悪霊に憑依されたことで偶然出会うこととなった、ユン・ファピョン(キム・ドンウク)、チェ・ユン(キム・ジェウク)、カン・ギルヨン(チョン・ウンチェ)。出会って間もないにもかかわらず、ため口で話すファピョンに怪訝そうな顔をするユン。そして、悪霊の存在に戸惑いを隠せない刑事のギルヨン。どこか噛み合わないように見えた3人だったが、ある共通点を持つことが明らかになっていく。
劇中では、悪霊パク・イルドを追いかけながら、よく喧嘩をするファピョンとユン、そして姉的存在で2人を支えるギルヨンがそれぞれバディとなり、チームへとなっていくのがもう一つの見どころポイント。身震いするようなサスペンスでありながら、3人の絆がとにかく泣ける。特にラストの畳み掛けが印象的で、余韻が残る作品だ。
■配信情報
『怪物』
Netflixにて配信中
『ハイエナ-弁護士たちの生存ゲーム-』
Netflixにて配信中
『客-ザ・ゲスト-』
Netflixにて配信中