『ブギウギ』澤井梨丘×清水胡桃、子役たちの名演が序盤を牽引 誠実な告白シーンが胸を打つ

『ブギウギ』子役たちの名演が序盤を牽引

 去り際の松岡が思わず「お前ら、何や、ええな」と口にするほどに、鈴子とタイ子の仲はより深まった。年が明け、鈴子とタイ子は初詣へ行くのだが、演じている澤井と清水の距離感が鈴子とタイ子の仲睦まじさをよく表していた。

 物語の終わり、鈴子は小学校を卒業してからのことについて思い悩む。お風呂屋さんの仕事をするつもりでいた鈴子だが、タイ子の言葉に鈴子の心が揺れる。

「ウチが鈴ちゃんみたいに歌えたら、絶対花咲受けるけどな」
「鈴ちゃん、ホンマは歌うんが向いてると思うから」

 鈴子には好きなことがたくさんある。卒業したら何になりたいか思い悩む鈴子に、梅吉(柳葉敏郎)もツヤ(水川あさみ)もそれぞれの言葉で向き合う。梅吉は「焦らんでええよ」と優しく声をかけ、ツヤは鈴子に「人は自分が『これや!』って思うことで生きていくんがええ。そういう場を探していかなあかん」と伝えた。

 鈴子がタイ子や松岡に影響を与えたように、タイ子や梅吉、ツヤや関わるすべての人々の存在もまた鈴子に影響を与えている。朝ドラ『ブギウギ』の世界は、ツヤが語った“義理と人情”を体現するかのような人間模様でワクワクしてしまう。鈴子は何に「これや!」と思うのだろうか。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
写真提供=NHK

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