畑芽育が掲げる、“天職”である役者としての大きな目標 「朝ドラと大河で主演をやりたい」

畑芽育が掲げる、役者としての大きな目標

 7月期のZドラマ『最高の生徒~余命1年のラストダンス~』(日本テレビ系)で連続ドラマ初主演を務め、同クールの『ノッキンオン・ロックドドア』(テレビ朝日系)にもレギュラー出演、1クールで2本の連続ドラマ出演を果たし勢いに乗る畑芽育が、9月17日より放送がスタートした『女子高生、僧になる。』で再び主演を務めている。演じているのは、祖父のお寺を継ぐことになった“元アイドルオタク”の女子高生・下白石麦役。畑自身「自分の役者人生において、ものすごく貴重な経験だった」と語る本作での役作りをはじめ、役者という仕事に対する思いや大きな目標について語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

役者人生において貴重な経験だった『女子高生、僧になる。』

ーー『女子高生、僧になる。』はタイトルからしてインパクトのある作品ですが、最初に話を聞いたときはどういう感想を抱きましたか?

畑芽育(以下、畑):まず、主演をさせていただけることが素直に嬉しかったです。撮影と放送のタイミングの関係でズレてしまっているんですけど、ドラマで主演を務めるのはこの作品が初めてだったんです。

ーー『最高の生徒~余命1年のラストダンス~』(日本テレビ系)の方が撮影は後だったんですね。

畑:そうなんです。なのでお話をいただいたときも、初めての主演ドラマということで自分の中で不安がありつつも、自分がずっとやりたかったコメディ系のドラマということで、ものすごく楽しみでした。台本を読んでいてもすごく面白かったので、実際に演じてみたら楽しくなるだろうなと思っていました。

ーーめちゃくちゃコメディな作品ですよね。

畑:そうなんです。監督からも「振り切ってやってほしい」と言っていただいて。やったらやっただけ監督が笑ってくれて、「めっちゃいい! 最高だね」と乗せていただいたので、喜んでやっていました。ここまでやるのは自分の中でも初めてくらいで、ふざけ倒して変な顔もしています(笑)。麦はちょっとおじさんみたいな女の子で、わりと自分自身に近い感覚なんですよ。だから演じていて、自分自身心地良かったです。

ーー麦と畑さんは近いタイプなんですか!?

畑:近いと思います。『ノッキンオン・ロックドドア』(テレビ朝日系)の撮影現場でも、石橋静河さんから「芽育ちゃんって中に40歳のおじさんが入ってるでしょ?」と言われるくらいで。「入ってません! 本当に21歳です!」と言ってもなかなか信じてくれず……(笑)。精神年齢が実年齢と程遠いみたいです。

ーー“清純派”みたいなイメージがあったので意外でした。

畑:本当ですか? 嬉しいですが、全然そんなことないんです(笑)。きょうだいが多いからなのか、大人の真似をして背伸びして育ってきたところがあるので、昔からませた女の子だったんです。小学生から高校生まで、周りの男の子がものすごく子供に見えたり、友達と笑いのツボが合わなかったりして。逆にお仕事の現場で大人の人たちと喋るほうが楽しいんだろうなと思っていたくらいでした。

ーーお芝居するのも年上の方とのほうがやりやすい?

畑:末っ子なので、共演者の方々がお兄さんお姉さんだと、やりやすいというか、ものすごく落ち着きます。「頼っていいんだな」という安心感100%で挑める感じがするので。今回も、奥野(壮)さんは年齢は近いんですけど、すごく“お兄さんっぽい”というか、頼りがいのある優しい方ですし、東(啓介)さんもものすごく現場を和ませてくれる明るい方なので、周りの方に頼りっきりではありました。年齢的には自分が一番年下だったので、甘えまくりでした(笑)。

ーー先ほど麦はご自身と近いタイプだとおっしゃっていましたが、役作り的に意識されたことはありますか?

畑:いままではテンションの落ち着いた役が多かったので、そういうのを取っ払って、「いままで求められてきたようなお芝居じゃないぞ」と自分に言い聞かせて挑みました。恥ずかしさとかは全部忘れて、なるべくありのままの自分で現場に入ろうと思っていました。

ーーそれはほかの作品とは違うやり方だったんですか?

畑:違いました……! ほかの作品と違って、フラットな状態でインできて、そのままアップしていまに至る感じなので、そのままの自分でいてもいいんだなとわかりましたし、自分の役者人生において、ものすごく貴重な経験だったと思います。いままで見せてこなかった部分を見せられたというのもありますし、150%の気持ちで振り切ってやってみても、面白がってくれる人がいると気づけました。この作品で自分自身に安心感や自信が生まれたおかげで、そのあとの作品でも堂々としていられるようになったのかなと思います。

ーー1歳からこのお仕事をされている畑さんにとっても新たな気づきがあった作品だと。

畑:そうですね。いままでいろいろな作品でいろいろな役を演じてきましたが、全部違って全部面白いんですよ。その中でも『女子高生、僧になる。』の麦はすごく新しかったです。演じる役もそうですけど、自分自身も毎日違う性格だなと思うことが多くて。だからいまこうやってインタビューでお話しさせていただいていますけど、次にお会いしたときはまったく違うことを話すかもしれません(笑)。

ーー(笑)。でも、そうやって成長しているということなのかもしれませんね。

畑:私自身、日々感じることがバラバラなので、作品ごとに役柄が変わるのと同時に、畑芽育という自分自身も色が変わっていく感じがとても楽しいんです。どんな役にもものすごく刺激を受けるし、自分の人生においてすごく学びになるというか。やっぱりお芝居の楽しいところって、全然関係ない人の人生を経験できることだと思うんです。21歳にもなって同時期に3種類の制服を着るなんて、そうそうないことなので(笑)。そういう幅広い経験をたくさんさせてもらっていますが、私にはそれがすごく向いているなと。役者という仕事は自分にとって天職だと思うし、どの作品の現場に入っても、「幸せだな」と思います。

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