『らんまん』“寿恵子”浜辺美波が夢を叶えるために向かう場所 渋谷の歴史と発展を振り返る

浜辺美波が向かう渋谷の歴史と発展を振り返る

 連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合)第23週では、ヒロインの寿恵子(浜辺美波)が新たな冒険へと繰り出す。夫・万太郎(神木隆之介)の夢を叶えるため、叔母のみえ(宮澤エマ)に商いの地として勧められた“渋谷”に向かうのだ。

 第109話で、渋谷という場所について「田んぼと畑しかない田舎」と説明していたみえ。視聴者の中には、きっと驚いた人もいるだろう。いまや渋谷は若者を中心に賑わう都内屈指の繁華街。現代の人間からしてみれば、“田舎”というワードと結びつきようもない。しかしながら、そこはたしかにのどかな田園風景が広がる場所だった。

 平安末期、その頃の渋谷は荒れ果てた土地だったが、鎌倉時代に源氏の家人として功があった武蔵国の武士たちが移り住んだことで、少しずつ開拓されていった。

 江戸時代には幕府の直轄地となったが、近代的な発展を見せていくのは明治になってから。1885年に山手線の前身となる品川ー赤羽間の鉄道が開通し、渋谷駅ができたのだ。他の宿場町に比べればかなり閑散としていたようだが、大山街道沿いの円山町は花街として栄えた。今でも円山町には芸者階段と呼ばれる、下駄を履いた芸者が歩きやすいように段差を低くした階段が数多くあり、その名残を感じることができる。

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