『らんまん』や大河ドラマで存在感を放つ芹澤興人 石井裕也監督も認めるプロ意識の高さ

『らんまん』芹澤興人、朝ドラ&大河で活躍

 連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合)の第23週は、渋谷で商売を始めることを決意した寿恵子(浜辺美波)が、食べ歩きをしたり、街の人と会話したりしながら、渋谷の街を観察するが、居酒屋の店主・荒谷から、ここに来るのはやめた方がいいと言われてしまう。だが、荒谷の店で買ったお握りがとてもおいしく、りん(安藤玉恵)や子どもたちにも大好評だったため、寿恵子の好奇心はかき立てられる。

 寿恵子の背中を押すきっかけの一つを作る荒谷役で登場するのは、2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)で、新垣結衣が演じた八重の夫・江間次郎を演じて話題を呼んだ芹澤興人。八重に心を閉ざされ、報われない想いを抱いていた次郎だったが、八重を守るためには命を懸ける、一途で不器用な次郎の愛は視聴者の心をつかんだ。

『鎌倉殿の13人』に刻まれた芹澤興人の泣き顔と笑顔 “八重の夫”江間次郎の切ない最期

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 2004年に俳優デビューした芹澤は、『鎌倉殿の13人』以前にも、『おんな城主 直虎』(2017年)、『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2019年)と、2度大河ドラマに出演している。朝ドラへの出演は、『エール』に続いて2度目。『エール』では、窪田正孝が演じた主人公・裕一の小学校時代の教師・新田を演じた。

 『仮面ライダービルド』(2017年/テレビ朝日系)で、人体実験を受けて兵器となった「北都三羽ガラス」の1人・青羽を演じて特撮ファンから注目を集めた芹澤は、『乱反射』(2018年/テレビ朝日系)や、『犬神家の一族』(2023年/NHK BSプレミアム)など、さまざまなTVドラマに出演している。また、2004年に『稀人』で警官役を演じて以降、第10回TAMA NEW WAVEでベスト男優賞を受賞した主演作『最低』(2009年)や、ロンドンで開催された第19回レインダンス映画祭のベスト・インターナショナル作品賞にノミネートされた主演作『ソーローなんてくだらない』(2011年)など、映画界での活躍も目覚ましい。

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