『まどか☆マギカ』最新作が待ちきれない! 『ワルプルギスの廻天』はマミが鍵に?

『まどか☆マギカ』最新作のポイントは?

 来る9月10日、Aniplex Online Fest 2023で『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズの最新作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』(以下、『ワルプルギスの廻天』)の新情報の発表があるという。タイトルが発表されたのは2021年4月だが、それから約2年4カ月、ほとんど情報が出ていなかったので、やきもきしているファンも多いのではないだろうか。

制作決定「 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」ティザーPV

 『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズについては、もはや説明不要だろう。従来通りの魔法少女アニメと思わせておきながら、実際は過酷な運命に抗う少女たちの姿を描いたダークファンタジー作品であった。原作がないオリジナルアニメだったため、先が読めない展開が続き、放送中にも多くのファンが展開を予想したり、内容を考察するなど盛り上がりを見せた。

 また、蒼樹うめや虚淵玄など、まったく作風が異なるクリエイターが共作することで、化学反応的な魅力が生まれることをアニメファンに示した。さらには、オリジナルアニメでも内容次第では十分成功できるという希望をアニメ関係者に与えた。『魔法少女まどか☆マギカ』は、アニメの可能性を開拓した金字塔的な作品といえる。

 2011年に放送されたTVアニメ版の最終話では、鹿目まどかが魔法少女を救済する円環の理となり、暁美ほむらが魔法少女として魔獣と戦い続ける存在になった。美樹さやかは円環の理に導かれてしまったが、巴マミも佐倉杏子も生き残っている。そして、魔法少女が魔女にならなくなったため、白いアイツことキュゥべえとまあまあ良好な関係を築けるようにもなった。TVアニメ版は比較的綺麗に完結したといえる。

 2013年に完全新作の続編として公開された『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』(以下、『叛逆の物語』)は好評だったが、同時に、賛否両論を巻き起こす内容でもあった。なにしろ、キュゥべえがやっぱり悪い奴だということが判明したのである。そして、ほむらが悪魔ほむらになって急にキャラ変してしまいヤンデレ感爆発な性格になるなど、戸惑う点も多かった。

 多くの謎も残った。「そもそも、ほむらちゃんは本当にこんな結末を望んでいたのか」「再構築された世界で、まどかとほむらの関係はどうなるのか」「なんで最後の場面でキュゥべえはボロボロになっているのか?」などなど、挙げだすときりがない。そして、悪魔になってしまったほむらは、いずれまどかと敵対することになるのかもしれないと話していたが、ほむら対まどかの対決はあるのだろうか。

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