Netflix実写版『ONE PIECE』の改変の妙 冒険を彩るシャンクス、コビー、ガープらに注目

『ONE PIECE』原作からの改変に注目

 セレスト・ルーツが演じるカヤは原作では体の弱い人物であるため、ウソップ役のジェイコブ・ロメロ・ギブソンとの繊細かつ軽妙なやり取りに期待。サンジの師であるゼフにはアクションに定評のあるクレイグ・フェアブラスが配されており、サンジに仕込んだあの足技をどう展開させるのかはもちろんのこと、彼らが立ち上げる師弟関係も気になるところ。そして、ナミの姉・ノジコを演じるチオマ・ウメアラは、ある悲劇によって生まれたあの姉妹の距離感をどのように提示してくれるのだろうか。

 麦わらの一味であるルフィ、ナミ、ウソップ、サンジらの関係者について記してきたが、ゾロの関係者はどうなるのだろうか。彼が世界一の大剣豪になるきっかけを生んだ、少女・くいなの登場はあるのだろうか。もしあるならば、演じるのは誰なのだろうか。我らが新田真剣佑が日本刀を手にするゾロを演じるため、くいなの登場があるならば日系人キャストが演じるかもしれない。

 ここで言及したのは『ONE PIECE』における主要人物ばかりだが、読者それぞれに自身にとって重要なキャラクターの存在があるだろう。たとえば、ガイモンや、ゾロを慕うヨサクとジョニー、ウソップ海賊団の面々、いまのところクレジットにはないが、ナミとノジコの母・ベルメールさんが登場するのかも気になる。原作の初期の人気キャラであるギンや、料理人であるサンジのかつての個性的な同僚たちはどのようなかたちで登場するのだろうか。いろいろと想像を膨らませて、冒険が始まる日を待ちたい。

■配信情報
Netflixシリーズ『ONE PIECE』
Netflixにて、8月31日(木)全世界独占配信
原作&エグゼクティブ・プロデューサー:尾田栄一郎
脚本&ショーランナー&エグゼクティブ・プロデューサー:マット・オーウェンズ、スティーブン・マエダ
キャスト:イニャキ・ゴドイ(モンキー・D・ルフィ)、新田真剣佑(ロロノア・ゾロ)、エミリー・ラッド(ナミ)、ジェイコブ・ロメロ(ウソップ)、タズ・スカイラー(サンジ)、ヴィンセント・リーガン(ガープ)、モーガン・デイヴィス(コビー)、 ジェフ・ウォード(バギー)、マッキンリー・ベルチャー三世(アーロン)、セレステ・ルーツ(カヤ)、エイダン・スコット(ヘルメッポ)、ラングレー・カークウッド(モーガン)、ピーター・ガジオット(シャンクス)、 マイケル・ドーマン(ゴールド・ロジャー)、イリア・アイソレリス・ポーリーノ(アルビダ)、スティーヴン・ウォード(ミホーク)、アレクサンダー・マニアティス(クラハドール)、クレイグ・フェアブラス(ゼフ)、チオマ・ウメアラ(ノジコ)
©尾田栄一郎/集英社

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