『転職の魔王様』岡崎紗絵が同世代の心情を代弁 成田凌と元恋人役でバトル

『転職の魔王様』岡崎紗絵が同世代の心情代弁

 エントリーシートに書く志望動機。その会社で働きたい理由と転職しようと思う本音は、一致することもあるが別々の場合も少なくない。『転職の魔王様』(カンテレ・フジテレビ系)第4話は、転職の相談にやってきた元恋人に、過去と向き合うことで幸せをつかむ手助けをする話だった。

 第4話でシェパードキャリアを訪れたのは剣崎莉子(岡崎紗絵)。来栖(成田凌)の元恋人という莉子は、SNSの社員紹介を見て来栖に会いに来た。あの“魔王”の元カノということで、いったいどんな人かと千晴(小芝風花)が耳をそばだてる中、来栖は、いつもの調子で「転職する気のない方に使う時間はありません」と言って席を立った。

 再会するなりささくれだった言葉が飛び交い、修羅場を覚悟するシチュエーションだったが、莉子はまじめに転職を考えていた。現職でオンラインの教育系コンテンツ制作に携わっている莉子は、交際中の相手がいた。漫画家志望の周介(曽田陵介)と同棲しており、莉子は今より好条件の企業に転職して周介を支えようと考えていた。

 ライバル社の参入で業績が落ち込んでいる勤務先と、才能はあるがなかなか芽が出ない恋人。漠然と将来への不安を抱いていた時、目に入った元カレの姿にあの頃を思い出してしまう。莉子と来栖は学生時代に知り合い、夢を語り合いながら歩んできた。2人の未来は、突如来栖を襲った事故によって閉ざされた。

 元恋人とわかっても担当を外されないシェパードキャリアは、懐の深い会社である。来栖が莉子に紹介した転職先は現所属のライバル社で、現在の職場に愛着のある莉子は、ここでもまた悩む。結局のところ転職したいか、したくないか、どっちなのかという話なのだが、「する」と決められないのは過去に原因があった。

 仕事を変えようと思うのは、そうすることで自分の理想に近づけると思うからだ。パートナーや家族がいる場合、さまざまな条件を秤にかけて、ベストな転職先を選ぶことになる。莉子が言うように「あれもこれも全部ほしいじゃなくて、こっちを取るならこっちを諦めよう」と妥協することもある。そこには、生き方の価値判断が含まれる。

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