あなたは誰とどんなシチュエーションで? 一緒にお酒を飲みたいジブリキャラ5選!
ムタ『猫の恩返し』(2002年)
4番目に思い浮かんだキャラクターは、『猫の恩返し』の猫のムタだ。彼は、猫の国に連れ去られた主人公・ハルを「猫の事務所」に案内する白い大きな猫で、国中の魚を喰い尽くした伝説の大犯罪猫「ルナルド・ムーン」でもある。ムタを選んだ理由はとてもシンプルで、猫の気持ちを聞いてみたいと思ったから。
もし、ムタと一緒に飲むことができるとしたら、猫のシェフが在中する猫王国の城を選びたい。もちろん、自分も猫化した上で。また、彼にお酒の席で聞きたい裏話は、彼がなぜ長い間生き続けているのかだ。作中でも猫の国の城にある大きな塔の中にある壁画に登場しており、普通の猫の何倍もの寿命を生きていることが読み取れる。
エボシ御前『もののけ姫』(1997年)
最後に思い浮かんだキャラクターは、『もののけ姫』のエボシ御前だ。彼女は、製鉄工房「タタラ場」を率いるリーダーで、全ての人々が平等に生きられる社会を目指し、森の開墾を進めている。エボシを選んだ理由は、今の日本を彼女がどう思うか聞いてみたいと思ったから。
もし、エボシと一緒に飲むことができるとしたら、渋谷の宮下パークにある渋谷横丁を選びたい。そして、彼女に現在の日本の若者たちを見てもらいながら、彼女が描いていた理想の未来と照らし合わせたい。また、彼女にお酒の席で聞きたい裏話は、どのようにして金品や石火矢などの最新技術を日本に持ち込んだかについてだ。社会的弱者にも平等に接し、知恵や職業を与え、村を率いるリーダー的存在となった彼女の過去に何かヒントがあるのかもしれない。
ジブリキャラクターたちの魅力は、善悪を含めて描かれる深い人間味を持った人物像にあるように思う。そんな魅力が詰まったジブリキャラクターたちと一緒にお酒を飲むという想像を膨らませるだけで、楽しいひとときが目の前に広がる。観るたびに新たな感動を与えてくれるスタジオ・ジブリの作品のように、作品に登場するキャラクターたちも、時を超えて愛されていく存在となるだろう。