『トリリオンゲーム』誠実さを見せた福本莉子が社長に 目黒蓮はキレキレなヲタ芸を披露

『トリリオンゲーム』ヲタ芸を披露したハル

 「私はどんな仕事をすればいいんでしょう?」と就職先に尋ねたら、“代表取締役社長”の肩書と自分の名前が記された名刺が……さて、あなたはどうしますか?

 なんてどんなにユニークな企業の採用面接でも質問されなさそうなシチュエーションが繰り広げられたのは、金曜ドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)第2話だ。会社を立ち上げ“1兆ドル(トリリオンダラー)”を稼ごうと、まずは資金集めに奔走していたハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)。あの手この手を尽くして、ついに謎の男・祁答院(吉川晃司)からの出資を受けることに。会社名は、もちろん“株式会社トリリオンゲーム”だ。

 ただし、「最初の1カ月で売上300万円の達成」という約束つき。まだ、会社でどんな事業をするのかも決まっていない状態なのに、と不安に思うガクに対して、ハルは「採用した人に仕事内容は決めてもらう」と相変わらず楽観的。そして、何を質問したらいいのかと戸惑うガクに、ハルは「採用面接は合コンと同じ!」と豪語するのだった。

 手始めに、ドラゴンバンクの創業者・黒龍一真の本に載っていた「経営者の資質がわかるクイズ」を応募者に聞いてみることにした2人。それは「フリーマーケットで人気のブランド食器を1000円で売ろうとすると、偶然となりの人もあなたと同じ食器を500円で売ろうとしている。自分の商品を売るためにどうすればいいか?」という質問。値下げをする、オマケをつける……と様々な答えが浮かび上がるところだが、ここでの正解は「隣のひとの商品を500円で買い、自分の商品と隣の人から買った商品の両方を1000円で売って1500円の利益を出す」だった。

 そんな中「答えられません」と回答した応募者がいた。堅物すぎて就職活動全敗中の高橋凛々(福本莉子)だ。凜々は、先にその本を読んで正解を知っていたのだと説明する。その事実を隠して答えちゃえばよかったのではないかというハルに対して、「それでは他の方と不公平になります」と毅然とした態度を崩さない。

 ビジネスの場では、ときに清濁併せ呑むことが求められる。実際にハルも呼吸をするように嘘をついてきたし、ガクもハルに乗せられる形でグレーな戦略を突き進んできた。だからこそ、この会社には「誠実さ」という要素が不足していたようにも思う。採用で大事なのは、正解よりも相性。圧倒的な人間力で突き進むハルと、ハルのアイデアを形にしていく技術力を持つガク、そして会社の最後の良心となる凜々が社長となり、3人で株式会社トリリオンゲームはスタートすることになった。

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