ジェーン・バーキンの訃報に各界から悲しみの声 シャルロット・ゲンズブールも声明を発表
フランスのマクロン大統領は「彼女は自由を体現し、私たちの言語で最も美しい言葉を歌ったことから、ジェーン・バーキンはフランスの象徴だった」とTwitterに投稿し、その死を偲んだ。加えて、バーキンと長きに渡って親交のあった女優のブリジット・バルドーは、手書きの手紙をTwitter上に公開。「ジェーンの美しさとみずみずしさは決して色褪せることはない」などと、バーキンへの想いが記されている。
Parce qu’elle incarnait la liberté, qu’elle chantait les plus beaux mots de notre langue, Jane Birkin était une icône française.
Artiste complète, sa voix était aussi douce que ses engagements étaient ardents.
Elle nous lègue des airs et des images qui ne nous quitteront pas. pic.twitter.com/Ad27ngF54R
— Emmanuel Macron (@EmmanuelMacron) July 16, 2023
J'ai un gros chagrin, @JaneBirkinOff est partie ! pic.twitter.com/Lb1AibD9q8
— BRIGITTE BARDOT (@brigitte_bardot) July 16, 2023
また、多くの日本人に馴染みの深いエピソードといえば、やはりエルメスのアイコン的バッグ「バーキン」の存在だろう。エルメスの「バーキン」の由来は、まさにジェーン・バーキンからきている。エルメスの元CEOジャン=ルイ・デュマが偶然飛行機で隣り合った際に、自身のカゴバックに荷物を雑多に詰め込んでいたバーキンに「たくさんの荷物を入れられるバッグを作りましょう」と提案。こうしてエルメスの「バーキン」は生まれた。バーキンは実際にエルメスの「バーキン」を使う際に、日本のお守りをストラップがわりに付けたり、ステッカーを貼ったり、形が崩れるほど荷物を入れてカジュアルに使っていた。滅多に手に入らない上に値段も凄まじい高級バッグの「バーキン」を、このように使う勇気は出ないものの、本来あるべき姿として使われる「バーキン」にはやはり趣がある。
女優以外にも様々な場面で人々に影響を与え続けたジェーン・バーキン。シャルロット・ゲンズブールが初監督を務めた、8月4日公開のドキュメンタリー映画『ジェーンとシャルロット』(2021年)では、そんなバーキンの素顔を垣間見ることができる。今もなお、ジェーン・バーキンは人々の心で輝き続けているのだ。