スタジオジブリ作品の海外版は1度で2度楽しめる 英語吹き替えを担当する豪華な俳優陣

スタジオジブリ作品の英語吹替版は豪華スター

 スタジオジブリ制作、宮﨑駿監督のアニメーション映画『君たちはどう生きるか』がついに公開された。

 宮﨑監督が『風立ちぬ』(2013年)以来、10年ぶりにメガホンを取った作品とあって、公開前から大きな話題となった本作。さらに事前プロモーションを一切行わず、公開日になるまで予告編どころか、あらすじや出演者も発表されていなかった。公開後、主題歌や出演者の情報が少しずつわかってきているが、そんなネタバレを踏まないよう頑張っている人もいるのではないだろうか。今回は、どの世代にも大人気なジブリ映画を少し違った視点から見ていきたい。

『風立ちぬ』©2013 Studio Ghibli・NDHDMTK

 宮﨑監督の前作『風立ちぬ』は、ディズニーのタッチストーン配給により2014年にアメリカで公開された。はじめは21館での限定上映だったが、その後、上映館は450館まで拡大した。ジブリ作品は海外でも高く評価されており、『風立ちぬ』はナショナル・ボード・オブ・レビューやニューヨーク映画批評家協会賞など主要な映画賞を受賞し、2014年開催のゴールデングローブ賞やアカデミー賞にノミネートされた。実はそのほかのジブリ作品も海外公開されており、ドラマや映画でよく見る豪華な俳優陣が声優を務めている。

『となりのトトロ』©1988 Studio Ghibli

 田舎へ引っ越してきた姉妹のサツキとメイと、子どもの時にしか会えないと言われる不思議な生き物・トトロとの交流を描く『となりのトトロ』(1988年)の英語版吹き替えでは、姉のサツキをダコタ・ファニング、妹のメイをエル・ファニングが務めている。ふたりは本当の姉妹でもあり、ダコタは映画『アイ・アム・サム』(2001年)でショーン・ペンの娘役を務め、その年の各種新人賞を受賞したいわば天才子役。現在も第一線で女優活動を続けており、『オーシャンズ8』(2018年)や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)にも出演している。一方のエルも2歳8カ月から女優活動している人気女優。『CSI:マイアミ』『Dr.HOUSE』などの人気ドラマシリーズにもゲスト出演しているほか、映画『マレフィセント』(2014年)ではオーロラ姫を演じ、日本でも一躍、知名度を上げた。

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