無垢な子供たちの“遊び”が狂気に変わる 『イノセンツ』30秒予告&日本版ポスター公開

『イノセンツ』30秒予告&日本版ポスター

 7月28日に公開されるエスキル・フォクト監督作『イノセンツ』の30秒予告と日本版ポスタービジュアルが公開された。

 本作は、監督のヨアキム・トリアーと共に脚本を手がけた『わたしは最悪。』で第94回アカデミー賞脚本賞にノミネートされたフォクトが監督を務めたサイキックスリラー。これまで『母の残像』『テルマ』『わたしは最悪。』の共同脚本をトリアー監督と共に手がけてきたフォクトによる2作目の長編監督作で、フォクトの監督作品としては日本劇場初公開となる。

 ノルウェー郊外の住宅団地。夏休みに友達になった4人の子供たちは、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。近所の庭や遊び場で、新しい力を試す中で、無邪気な遊びが影を落とし、奇妙なことが起こりはじめるのだった……。

映画『イノセンツ』30秒予告

 公開された30秒予告は、両親と重い自閉症でまったく言葉を話せない姉アナとともに緑豊かな郊外の団地に引っ越してきた9歳の少女イーダに、同じ団地の別棟に住むベンが「いいもの見たい?」と声を掛けるところから始まる。無邪気に森の中で遊び始めるベンとイーダが構えた木の棒の方に向けて力を込めると、真っ二つに木が折れ、二人は大興奮。実はベンは心の中で念じただけで、小石などの物体を動かすことができる特殊な能力を持っていた。その魔法のような力に驚いたイーダは、ベンと親しくなり、大人たちの目が届かないところで、サイキックパワーのテストを繰り返していく。しかし、他人を自在に操れるようになったベンのネガティヴな想念が暴走し、もはやとどまるところを知らずにふくれ上がり過激になっていく。「やめてママ!」と怯えるアイシャ、突如吠え出す犬、指に抵抗し曲がる水、額から血を流す女性、ガラスを手で握り滴る血、倒れ込む少女など、遊びだった時間が次第にエスカレートし、取り返しのつかない狂気となっていく様子が映し出されている。

 日本版ポスタービジュアルは、トリアー監督作『わたしは最悪。』も手がけたアートディレクターの石井勇一が担当している。そして、重力に反し、逆さまになった少年少女が住む団地とブランコの前に、仰向けでブランコに乗る少女の姿が切り取られている。さらに、重力が混沌している世界に、ところどころ半転した「大人には、秘密。」の文字が配置されている。

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■公開情報
『イノセンツ』
7月28日(金)より、新宿ピカデリーほかにて全国公開
監督・脚本:エスキル・フォクト
撮影監督:シュトゥルラ・ブラント・グロヴレン
出演:ラーケル・レノーラ・フレットゥム、アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ、ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム、サム・アシュラフ、エレン・ドリト・ピーターセン、モーテン・シュバラ
提供:松竹、ロングライド
配給:ロングライド
2021年/ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン/ノルウェー語/カラー/原題:De uskyldige/英題:The Innocents/日本語字幕:中沢志乃
©2021 MER FILM, ZENTROPA SWEDEN, SNOWGLOBE, BUFO, LOGICAL PICTURES
公式サイト:https://longride.jp/innocents

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