磯山さやか、18年ぶり主演映画で活きた“志村イズム” 「自分たちが楽しんでやらないと」
コメディにおいて大切にしている“志村イズム”
――本編を拝見すると、ハートフルな一方でコメディ要素も多い作品だなと感じました。お気に入りのシーンはありますか?
磯山:柄本明さんとの中華料理屋さんのシーンがアドリブ満載で楽しかったです。そのドキドキ感も出ていたり、少しコントっぽい感じで撮影できたりしたのもあって、柄本さんの雰囲気作りのすごさを体感しました。
――磯山さんのコメディシーンでの演技を見ていて、ウソすぎないこと、リアリティとおもしろさのバランスが絶妙だなと感じました。コメディを演じる際に意識していることはありますか?
磯山:コントやコメディのときは、最後のオチのリアクションを大きくする人も多いのですが、そこまでやりすぎず、リアル感を出すようにしています。それは志村さんがそうだったからなのですが、「こういう人いるよね」っていうような感じにちょっと動きを足すくらいがちょうどいいなと。コメディにおいて大切にしている“志村イズム”の1つですね。例えば酔っ払うシーンは、言葉がもたつくくらいにしつつ、動きをちょっと大袈裟にしました。
――なるほど。ほかに大事にしてらっしゃる“志村イズム”はありますか?
磯山:まず人を楽しませることは、自分たちが楽しんでやらないとダメだということですかね。志村さんご本人がよくおっしゃっていたというよりは、笑うシーンで思いっきり笑ったりする姿を見て1番大事にしてらっしゃることなんだなと感じました。だから、私自身も現場を楽しむこと、楽しませることは常に意識しています。
40歳、興味のあることを探しながら歳を重ねたい
――磯山さんといえば、バラエティもお芝居もかなり幅広く活躍されています。今後こういうお仕事をやりたいという願望はありますか?
磯山:本当にたくさんのことを経験させていただいたので、人や物のプロデュース業、支える側をやってみたいなと思っています。
――人をプロデュースする際には、どういうプロデュースがしたいんでしょうか?
磯山:男の子のプロデュースをしたいんですよね。グループというよりも俳優さんとか、モデルさんとか、新しい人の成長を見守りたいんです。
――てっきりバラエティで活躍できる女性をプロデュースするのかと思ったので意外でした。私生活では、今年40歳になります。どんな女性になりたいという構想はありますか?
磯山:40〜50代の先輩方を見ていると、とても元気で、本当にいろんなことをやってるんですよね。そういう姿は見ていて多幸感があるので、自分もそうやって思われたらいいなと思っています。年齢を重ねながら、楽しめること、やりたいことを都度探していきたいです。
■公開情報
『愛のこむらがえり』
ヒューマントラストシネマ渋谷、イオンシネマシアタス調布ほか全国順次公開
出演:磯山さやか、吉橋航也、篠井英介、菜 葉 菜、京野ことみ、しゅはまはるみ、和田雅成、伊藤武雄、小西貴大、前迫莉亜、藤丸千、川村那月、浅田美代子、菅原大吉、品川徹、吉行和子、柄本明
監督:髙橋正弥
製作:宮引喜八
企画:加藤正人、井出清美
エグゼクティブプロデューサー:小河政宏、松枝佳紀
原作:加藤正人、安倍照雄
脚本:加藤正人、安倍照雄、三嶋龍朗
音楽:宮原慶太
エンディング曲:VOLOMUSIKS 「夢がよぶほうへ」(SELECTIVE RECORDS)
配給:プラントフィルムズエンタテインメント
宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
2023年/日本/108分/ビスタサイズ/5.1ch/DCP・Blu-ray
©『愛のこむらがえり』フィルムパートナーズ
公式サイト:https://aikomu-movie.com/