山田裕貴は視聴者の感情を動かし続ける 『ペンディングトレイン』を牽引した“生”の芝居

山田裕貴、『ペントレ』を牽引した“生”の芝居

 山田の芝居の魅力は、やはり人間の心の機微を繊細に表現する“生”感ではないか。生命力と熱が真っ直ぐに伝わってくる演技を観た視聴者は、頭でその凄さを考えるよりも先に感情が湧き立ってくるだろう。そこまでのライブ感やリアルを追求できる秘訣は、役作りの凄まじさにあるのではないだろうか。

 『どうする家康』では、後に徳川四天王の一人となる本多平八郎忠勝を演じている山田だが、その役作りにおいては、自分が演じる人物について詳細に調べ、心情を深堀していく様子が明かされている。また『ペンディングトレイン』においても脚本の段階で、プロデューサーや脚本家の金子ありさと話し合う場が設けられ、自身を知ってもらう中で直哉という人物像を作り上げていったという。一つひとつの役に向き合う山田の熱量の高さが名シーンの数々を生み出していることを知り、大きな感動を覚える。(※2、3)

山田裕貴、絶対に折れなかった『ペントレ』を経て 「自分の声を聞いてあげようかなって」

金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(TBS系)も残すところあと2話となった。“ペンディング”された世界で…

 いよいよ最終回が迫る『ペンディングトレイン』。破滅へと向かう世界を救うべく直哉たちは再度立ち上がることができるのか。どんな結末も受け入れて、しっかりと目に焼き付けたい。

参照

※1 https://natalie.mu/eiga/news/254775
※2 https://www.youtube.com/watch?v=PM9IblnXjRQ
※3 https://realsound.jp/movie/2023/02/post-1255337.html

■放送情報
金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:山田裕貴、赤楚衛二、上白石萌歌、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎(なにわ男子)、日向亘、片岡凜、池田優斗、金澤美穂、宮崎秋人、村田秀亮(とろサーモン)、萩原聖人、ウエンツ瑛士、西垣匠、志田彩良、白石隼也、大西礼芳、坪倉由幸(我が家)、山口紗弥加、前田公輝、濱津隆之、杉本哲太、松雪泰子
脚本:金子ありさ
演出:田中健太、岡本伸吾、加藤尚樹
プロデューサー:宮﨑真佐子、丸山いづみ
編成:吉藤芽衣、平岡紗哉
製作:TBSスパークル、TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/p_train823_tbs/
公式Twitter:@p_train823_tbs
公式Instagram:p_train823_tbs

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