『王様に捧ぐ薬指』橋本環奈、綾華として“初めての感情”を表現 東郷との幸せを願って

橋本環奈の多彩な感情表現

 そんな私たち視聴者の願いをわかっているのが東郷だ。たとえば綾華が故意にではないにせよ神山(坂東龍汰)とキスしてしまったことを言い出せなかったとき、東郷は平静を装いながら、綾華の心が落ち着き、自分で決心ができるまでじっと待っていてくれた。それは環境の変化に戸惑って震えている子犬をあたためながら見守っているのと同じだ。その愛情のおかげで、綾華は自分の殻を破り、神山とのことを打ち明けることができた。そしてふたりはまた、深く想い合うことができるようになったのだ。

 自分でも出会ったことのない感情に振り回され、つい逃げ出してしまいそうになっている綾華。東郷はその彼女の手をとり、いつも一緒に新しい一歩を踏み出そうとしてくれる。その東郷の姿に、回を重ねるごとに、「東郷になら綾華を任せられるぞ!」と確信する花嫁の父のような感情が湧き出てきてしまう。

 互いに深く信頼し始めている東郷と綾華。でもふたりが平穏で幸せな生活を送ることはまだできなさそう。なぜなら東郷の母・静(松嶋菜々子)がふたりの邪魔をしたいようなのである。それは嫁姑問題とかいう簡単なものではなく、もっと根深い問題がありそうだ。でも、東郷と綾華なら大丈夫。その手と手を強く握り合って乗り越えていってほしいと強く願っている。

■放送情報
火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:橋本環奈、山田涼介、坂東龍汰、長尾謙杜(なにわ男子)、小林きな子、若月佑美、三浦獠太、小林涼子、田仲陽成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)、高橋奏琉(ジャニーズJr.)、宮崎莉里沙、塚地武雅、利重剛、りょう、松嶋菜々子
原作:『王様に捧ぐ薬指』わたなべ志穂(小学館プチコミックフラワーコミックスα)
脚本:倉光泰子、関久代
演出:坪井敏雄、泉正英、宮崎萌加
プロデューサー:橋本梓、勝野逸未
製作:TBSスパークル、TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/ousama_tbs2023/
公式Twitter:@ousama_tbs
公式Instagram:ousama_tbs

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