『コタローは1人暮らし』が広げた“家族”の枠 横山裕と川原瑛都の関係性が続くことを願って
もしかしたら、父親との暮らしを拒否したのは、彼の初めてのわがままだったのかもしれない。狩野の言葉を借りるとするならば、コタローはやっと本当の子どもに戻れたのだ。
血の繋がった、本物の父親と暮らすことこそが幸せ。コタローがアパートの清水を出ていくと決めた日から、そう言い聞かせてきたけれど、やっぱり心に突っかかる部分があった。“家族”にはいろいろな形があり、一緒に暮らしていなくても家族。そして、血が繋がっていなくても、想い合っていれば家族だ。このドラマを通して、家族の枠が広がったような気がする。
毎週土曜日の夜、私たちの心に優しさを届けてくれた『コタロー』。本作の成功の要となったのは、やはりコタローを演じた川原瑛都の表現力だろう。とくに、“殿様語”を卒業したラストシーンでは、まったくの別人のような顔を見せたのに驚かされた。
そして、大きな重圧を抱えていたであろう川原を、2クールもの間支え続けてきた横山裕。お互いがお互いの“ヒーロー”である2人の関係性が、いつまでも続くことを願っている。
■配信情報
『帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし』
TVer、TELASAにて配信中
出演:横山裕、川原瑛都、山本舞香、百田夏菜子(ももいろクローバーZ)、松島聡(Sexy Zone)、白洲迅、大倉孝二、光石研、滝藤賢一、イッセー尾形、生瀬勝久
原作:津村マミ『コタローは1人暮らし』(小学館『ビッグコミックスペリオール』で連載中)
脚本:衛藤凛
音楽:篠田大介
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:都築歩(テレビ朝日)、尾花典子(ジェイ・ストーム)、松野千鶴子(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)、小田彩(アズバーズ)、小林麻衣子(テレビ朝日)
監督:飛田一樹、樹下直美ほか
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日、ジェイ・ストーム
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/kotaro2/