『VIVANT』飯沼愛、“ブルーウォーカー”役は「親にも詳細は伝えていませんでした(笑)」

飯沼愛『VIVANT』天才ハッカー役を語る

 TBS日曜劇場『VIVANT』に出演している飯沼愛のインタビューコメントが公開された。

 堺雅人が『半沢直樹』シリーズ(TBS系)以来、3年ぶりに日曜劇場の主演を務める本作は、『半沢直樹』シリーズなどを手がけてきた福澤克雄が演出だけでなく原作も手がける完全オリジナルストーリー。

 飯沼が演じたのは、丸菱商事の財務部で事務員を務める太田梨歩。その正体は“ブルーウォーカー”と呼ばれる天才ハッカーだった。

 その役どころから、家族にも詳細を伝えていなかったと話す飯沼。台本を読んで、楽しみな気持ちが膨らんでいったという。

「話が壮大で複雑で、しかも展開も早くて、これが映像になったらどうなるんだろうと、とてもワクワクしました。第1話の放送は面白すぎてあっという間で、すぐにもう一度見返しました(笑)。友人から、『今回はどんな役?』などと連絡をもらいましたが、何とも答えられず、もどかしい毎日でした。第3話放送後にはビックリしていましたね。親にも詳細は伝えていませんでした(笑)」

 20歳という若さにして、事務員と天才ハッカーの二面性をもつ役に大抜擢された飯沼。太田を演じるにあたり、どういった点を意識していたのだろうか。

「自分の実年齢より5つも年上だし、“ブルーウォーカー”という世界で伝説のハッカーなど想像がつかず、最初は不安だらけでした、まず太田梨歩はなぜハッキングするようになったのか。2年前に山本(迫田孝也)にどのように脅されていたのかなど、彼女の背景にどんなことがあったのかを福澤監督にも直接お話を伺いながら具体的に穴埋めをする作業を1つ1つ進めていきました。監督は、太田梨歩は親の影響でコンピューターに触れる機会が多くてのめり込んでいき、それを突き詰めるがあまり、ハッキングに手を染めてしまった女の子。ただ、自分のためやお金のためというわけではなく、彼女自身の“正義”を元にハッキングをしている、とおっしゃっていたのが、とても腑に落ちました。作業を進めていく中で、彼女に共感できた瞬間があって、その時に少し近づけたかなという感覚です。また、監督から『うまくやろうとしなくていい』という言葉をかけてくださったのがとても大きくて、それを特に意識して演じさせていただきました」

 撮影の際には、過去の経験から成長を実感した部分もあったという。

「段々と撮影現場で緊張しなくなったかなと思います。『緊張を扱うのも1つの技術』と言われたことがあったのですが、本当にその通りだなと実感しています。『VIVANT』の撮影もやっぱり緊張はしましたが、程よい緊張感でいられた気がします。初めてのドラマの撮影現場では、周りのスタッフの方々の多さに驚きました。学園モノで生徒役の方も多く、カメラが自分だけに向いている時には、周りの視線がどうしても気になってしまいました。それが色んな作品に出演させていただくうちに、段々とお芝居だけに集中できるようになってきていて。『VIVANT』の現場もキャストさんやスタッフの方が大勢いらっしゃいますが、そんな中でも、目の前の相手に集中できたのは、1つ成長できたのかなと思っています。ただ、これだけの豪華なキャストの方々を目の前にすると緊張で自分がどうなるかわからなかったので、何があってもセリフだけは出てくるようにと、たくさん練習しました。あえて堺さんと思わず、ずっと乃木さんだと思うようにも意識していました(笑)」

 また、監督を務めた福澤や、現場の雰囲気についても「今回、自分の撮影が始まる前にも撮影現場へ見学に行かせていただきました。事前に福澤監督の現場の空気感にも触れられて本当に良かったです。現場見学をさせていただいたときに、役者の方々を見ている福澤監督の表情がとても印象的でした。役者の方同士が熱くお芝居しているときの監督はとても笑顔なんです。ご自分がワクワクしたものを撮るという福澤監督の熱い思いが見えた気がしました。それと同時に、監督を笑顔にさせる役者の方々の凄さにもとても感動しました。そんな場面に何度も立ち会えたことは大きな経験でした」と振り返った。

 最後に視聴者へ向けて次のようにメッセージを送った。

「私自身、『VIVANT』をリアルタイムで観られる世代に生まれて本当によかったと思っています。しかも、それに出演できるなんて。多くの方々にリアルタイムで観ていただきたいです」

■放送情報
日曜劇場『VIVANT』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、迫田孝也、飯沼愛、山中崇、河内大和、馬場徹、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、Nandin-Erdene Khongorzul、渡辺邦斗、古屋呂敏、内野謙太、富栄ドラム、林原めぐみ、櫻井海音、Martin Starr、Erkhembayar Ganbold、真凛、水谷果穂、井上順、林遣都、高梨臨、林泰文、吉原光夫、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、橋本さとし、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李、役所広司
原作・演出:福澤克雄
プロデューサー:飯田和孝
製作著作:TBS
©︎TBS

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