『マルセル 靴をはいた小さな貝』本編映像公開 YouTubeのコメントにツッコむ“貝”の姿が
6月30日に公開されるアニメーション映画『マルセル 靴をはいた小さな貝』の本編映像が公開された。
第95回アカデミー賞で長編アニメ映画賞にノミネートされた本作は、実写とストップモーションを組み合わせ、監督自身が本人役で出演するなど、フィクションでありながらもドキュメンタリーのように見せかけたモキュメンタリー手法で、“たった2.5センチの、靴をはいたおしゃべりな貝”マルセルの姿を描くアニメーション映画。複数のハリウッドメジャーとの熾烈な競争の末にA24が北米配給権を獲得したことでも話題になった。
不慮の事故で離れ離れの家族を見つけるために、同居する映像作家のディーンの協力を得て、自ら出演するYouTube動画をアップした、体長2.5センチのおしゃべりな貝・マルセル。ある日突然再生回数が急上昇し、一躍全米中に知れ渡る存在になってしまう。
公開された本編映像は、バズり現象が起きた直後を捉えた場面で、YouTubeに届いたコメントを読むマルセルの姿が映し出されている。“彼女って最高! ピンクの靴がいいね!”、“可愛い”、“いい日になった! 平和と愛を”といった内容が届いており、コメントを読んだマルセルは、「彼女って何だよ!」と鋭くツッコむ。また“平和”というワードに対しては、「賛同者がいるか試しているのさ。もちろん平和はいい。いや、僕は戦いが好き。手紙のサインにも“戦い”を入れるよ。“戦いの始まりだ。マルセルより”」と、饒舌に大人ぶった発言もする。
しかしこの大反響によって、後に野次馬が家にまで押し掛け、大切な祖母・コニーとの穏やかな日常が脅かされていくこととなる。SNSによって、彼の人生が大きく変化する瞬間を捉えた重要なシーンだ。
マルセルと同居する唯一の家族である祖母のコニーは、プランターで家庭菜園を行うほど活発な祖母。“おばあちゃんの知恵袋”を披露したり、マルセルをいつも気にかけて助言している。マルセルは、彼女をとても大事にしており、体調面を配慮したり、危険な目に遭わないように注意している。
思いもよらない事故によって、祖母と二人きりの生活となったマルセル。父や母、親戚の身を案じて、Google、YouTubeなどのWEBを駆使して捜索を行っている。
そんなマルセルは、離れ離れになった家族を探すためにアップしたYouTube動画をきっかけに、自宅が判明されてしまう。住居が撮影スポット化してしまい、連日見知らぬ人たちが訪れて、庭先で写真・動画撮影を行われてしまう事態に。家族へと繋がる手かがりも届かず、彼のストレスは増していくことになる。
■公開情報
『マルセル 靴をはいた小さな貝』
6月30日(金)より、新宿武蔵野館、渋谷ホワイト シネクイントほかにて全国公開
監督:ディーン・フライシャー・キャンプ
脚本:ディーン・フライシャー・キャンプ、ジェニー・スレイト、ニック・パーレイ、エリザベス・ホルム
キャスト:ジェニー・スレイト、イザベラ・ロッセリーニ、ディーン・フライシャー・キャンプ、レスリー・スタール
提供:アスミック・エース、TCエンタテインメント
配給:アスミック・エース
2021年/アメリカ/90分/原題:Marcel the Shell with Shoes On/字幕翻訳:小山朋子
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