『水星の魔女』“対話”が一大テーマに 最善を求めたミオリネ&マルタンと暴力の無慈悲さ

『水星の魔女』第19話、“対話”がテーマに

 だが、対話の重要性が説かれると同時に、力による暴力の恐ろしさも伝えていた。プロスペラはアーシアンが攻撃したと偽装し攻撃を開始。それによってミオリネの交渉も決裂に終わってしまう事態に。街は火の海と化し、真ん中では小さな子どもが泣いている。あまりにもショッキングな映像だ。これはアーシアンのスペーシアンへの敵対心を煽るだけではなく、今後の攻撃に対する大義名分にも使われかねない。これは交渉で解決しようとしていたミオリネの本望ではないものの、アーシアン側から見たら裏切りと捉えられても仕方がない。

 後に21年前に解体したオックス・アース社を宇宙議会連合の理事会が工作組織として運営していることが明らかとなり、おそらくプロスペラはその復讐を果たしていると考えられる。対話で物事を進めるミオリネと暴力での解決を厭わないプロスペラ。現在は協力関係にある2人だが、ここまでか。

 グエルはセドとの会話のなかで、オープンキャンパスやプラント・クエタでの出来事がシャディクの陰謀だと知る。ついにグエルとシャディクの決闘が現実味を帯びてきた。また、ベルメリアと協力関係になったフェンがゴドイに撃たれてしまう。架け橋となれるキーパーソンとなり得る人物なだけに、ここで失うのは痛い。来週は大きく物語が動きそうだ。

■放送情報
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
Season2:MBS/TBS系全国28局ネットにて、毎週日曜17:00〜放送
企画・制作:サンライズ
原作:矢立肇、富野由悠季
監督:小林寛
出演:市ノ瀬加那(スレッタ・マーキュリー)、Lynn(ミオリネ・レンブラン)、阿座上洋平(グエル・ジェターク)、 花江夏樹(エラン・ケレス)、古川慎(シャディク・ゼネリ)
シリーズ構成・脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン原案:モグモ
メインキャラクターデザイン:田頭真理恵、
キャラクターデザイン:戸井田珠里、高谷浩利
メカニカルデザイン:JNTHED、海老川兼武、稲田航、形部一平、寺岡賢司、柳瀬敬之
音楽:大間々昂
©創通・サンライズ・MBS
公式サイト:g-witch.net
公式Twitter:@G_Witch_M
公式TikTok:@g_witch_m

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