『だが、情熱はある』に感じる“言霊”の力 “相方”戸塚純貴&富田望生の演技が光る
ただ、オードリーは圧倒的光の春日だけでは成り立たない。若林のように、私たちと近いところでもがき、同じような問題に悩み、それでも芸能界という華々しい世界で、どうにか生き抜こうと頑張っている存在がいるからこそ、ファンをグッと惹きつけることができるのだ。
圧倒的光といえば、“しずちゃん”こと山崎静代(富田望生)のことも思い浮かぶ。しずちゃんは春日とタイプが異なるが、どこにいても人の目を惹く力を持っている。トロいようで鋭くて、何をしでかすか分からない。そんな不思議なオーラを、富田望生は見事に表現していた。
「やっぱり、南海キャンディーズはしずちゃんだよ。俺は、面白い君の隣にいる人でいい。天才じゃなくていい」
そして、“天才”にこだわり続けてきた山里(森本慎太郎)が、自分を認めるシーンは、何度観返しても鳥肌が止まらない。南海キャンディーズとして売れたい気持ちと、自分が目立ちたい気持ちを天秤にかけた時、きっと今までの山里なら後者を選択したはずだ。
でも、今は違う。しずちゃんのどうしようもない輝きに触れて、山里はついに相手を立てることができた。これがきっと、運命の出会いというやつなのだろう。そして、いつもと変わらぬ態度で「私は山ちゃんのこと、天才だと思ってるよ」と声をかけるしずちゃんにも、また泣かされた。
第6話は、髙橋と森本の演技はもちろんだが、相方の戸塚と富田の存在も光っていた。コンビというものは、どちらもが同じくらいに輝きを放たなければ、うまくはいかない。だとするならば、この作品はもっともっと面白くなっていきそうだな……と胸が高鳴った。
■放送情報
日曜ドラマ『だが、情熱はある』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演:髙橋海人(King & Prince)、森本慎太郎(SixTONES)、戸塚純貴、富田望生、三宅弘城、池津祥子、ヒコロヒー、渋谷凪咲(NMB48)、中田青渚、箭内夢菜、森本晋太郎(トンツカタン)、加賀翔(かが屋)、賀屋壮也(かが屋)、藤井隆、坂井真紀、白石加代子、光石研、薬師丸ひろ子
脚本:今井太郎
演出:狩山俊輔、伊藤彰記
プロデューサー:河野英裕、長田宙、阿利極
チーフプロデューサー:石尾純
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/daga-jyounetsu/
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