『鬼滅の刃』甘露寺蜜璃の動く姿は無敵だ! かわいくて強いギャップの虜に

 フジテレビ系にて放送中のTVアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編。本シーズンでは、霞柱・時透無一郎や恋柱・甘露寺蜜璃、そして上弦の鬼たちなど新たなキャラクターが続々登場していく。中でも印象的だったのは、これまでの鬼殺隊とは異なる雰囲気を醸し出す、甘露寺蜜璃の存在である。

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 他の鬼殺隊と異なると感じたのは、甘露寺蜜璃が、喜怒哀楽が激しく、人間味に溢れている人物であるためだ。刀鍛冶の里編第1話で炭治郎と再会した際は、玄弥に無視されたと泣いていたが、炭治郎が「晩御飯がもうすぐできる」と伝えた途端に笑顔になった。そして鬼殺隊に入った理由は「添い遂げる殿方を見つけるため」であり、「鬼を滅ぼすため」に鬼殺隊になった炭治郎たちとは異なる。

 感情を抑えることなく表現し、自分のために生きる甘露寺蜜璃。だが、炭治郎との別れ際には「今度また生きて会えるかわからないけど 頑張りましょうね」と話していたのも心に残っている。明るくて元気ではありながらも、鬼殺隊として、柱としての責任と覚悟を持って生きているのだ。

 そんな甘露寺蜜璃を魅力たっぷりに演じているのが、『ニセコイ』で小野寺小咲役、『劇場版 呪術廻戦 0』で祈本里香役を務めた花澤香菜である。

 「自分よりも強い人がいいでしょ女の子なら」「守ってほしいもの!」と、照れながら興奮気味に話す声、「甘露寺蜜璃は竈門兄妹を応援してるよ」と、満面の笑みで宣言する声、そして「探してみてね」と炭治郎の耳元でささやく色気のある声……優しくてキュンとするような甘い声でありながらも、表現のバリエーションが豊かで、コロコロと表情が変わる甘露寺蜜璃に見事にマッチしている。その姿は炭治郎だけでなく視聴者にも刺さり、「動く甘露寺蜜璃は無敵だ」、と思わずにはいられない。心がときめくような存在感のある女性である。

 そして彼女は、「男性に守られたい」と言いながらも、柱に抜擢されるほど「強い実力を持つ」のも魅力的だ。刀鍛冶の里編第5話で「すぐ倒しますから!」と、血鬼術によって作られた金魚を華麗な剣捌きで次々と仕留めていく様子は頼もしく、美しかった。

 甘露寺蜜璃が使っている日輪刀は、他の鬼殺隊が使っている直刀ではなく、リボンのようにしなやかに曲がっている。刀の柄と鍔は、ハートがあしらわれたデザインで、刀身は桜色に光っているのが特徴。まさに「恋柱」を具現化したような刀である。刀を振るたび、軌跡が桜色に輝く様子が甘露寺蜜璃らしく綺麗だ。

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