『良くも、悪くも、だって母親』イ・ドヒョンに胸キュン 高校生から検事まで多彩な演技

『良くも、悪くも~』イ・ドヒョンに胸キュン

 4月27日よりNetflixで配信が始まった新作韓国ドラマの『良くも、悪くも、だって母親』。配信されるや否や話題になり、Netflixの「今日のTV番組TOP10」にランクイン(※5月1日現在)。主演のイ・ドヒョンは、『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』もランクイン中で、ランキング内に出演作品が2本という人気ぶり。本作の監督シム・ナヨンは、同じくランキング入りしている『怪物』の演出も手がけており、Netflixランキングで強さを誇る、今まさにホットな面々による新ドラマのスタートとなった。

 本作は、シングルマザーのチン・ヨンスン(ラ・ミラン)が、事故により記憶を失くし、7歳の頃に戻った息子のチェ・ガンホ(イ・ドヒョン)を育てなおす物語だ。ヨンスンを演じるラ・ミランは、『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』で温かい肝っ玉母ちゃんを演じ、大人気となり、現在公開中の映画『高速道路家族』でも、母親として人情味溢れる役を演じている。本作では、夫に先立たれ、女手一つで養豚場を営みながら、息子の将来を思いあえて厳しい母親となるヨンスンを演じている。

 ラ・ミランと抜群の親子ケミを魅せるのは、今もっともホットな韓国俳優の1人に名が挙がるイ・ドヒョン。イ・ドヒョンは、何とも言えない不思議な色気の漂う雰囲気と、中低音のイケボに、目尻がスッと上がった美しい目元、笑うと口角の上がる品のある口元を持つ魅力的な俳優だ。2017年に『刑務所のルールブック』でデビュー後、軒並み出演作がヒットし、話題となった人気スターで、コメディからロマンス、シリアス、時代劇と、ジャンルの垣根を超えた無限大の卓越した演技力を見せる。本作では、厳しい母親に育てられながらエリート検事となるも、不慮の事故に合ってしまうガンホを演じる。

 第1話、第2話は、チン・ヨンスンが夫となるチェ・ヘシク(チョ・ジヌン)にプロポーズされるところから始まる。養豚場を営むヘシクが、カワイイ子豚を使ってヨンスンに求婚するほのぼのとした始まりから、一転、物語は思いもよらない展開に。ソウルオリンピックを控え、養豚場の立ち退きを迫る建設会社にヘシクが歯向かったことから、ヨンスンは夫を亡くしてしまうことに。妊娠中のヨンスンは、新天地にて養豚場を営み、シングルマザーとしてガンホを育てていく。

 ヨンスンが、新天地として選んだソウルから離れた田舎の里である、チョウ里。チョウ里の人々との交流が物語のメインとなっていく中で、個性豊かな里の人々を演じるのは、韓国ドラマでよく見かける面々だ。里長に、『力の強い女 ト・ボンスン』『花郎<ファラン>』など数々の作品で、コメディからヴィランまで演じる人気のバイプレイヤー、キム・ウォネ、住人に『奇皇后 〜ふたつの愛 涙の誓い〜』『スタートアップ:夢の扉』のソ・イソクや、『離婚弁護士シン・ソンハン』でラーメン屋の娘を演じたカン・マルグムなどが出演。ガンホの同級生として、同じ日に誕生したイ・ミジュを『賢い医師生活』で人気となったアン・ウンジンが、ガンホを虐める同級生パン・サムシクを『還魂』シリーズの松林の総帥後継者パク・ダング役で人気となった、ユ・インスが演じている。さらに、『刑務所のルールブック』で人気のチェ・ムソンに、チョン・ウンインと、お馴染みの名助演たちが大集合。

 本作は、原題を直訳すると、「悪い母」となるが、物語の中で、ガンホが遠足に行かせてもらえず、理由に「悪い母」と書くシーンがある。母ヨンスンは、父の居ない息子ガンホが、将来困ることのないようエリートにするべく教育に心血を注ぐのだが、ガンホにはただ厳しいだけの母親となってしまう。先を憂い、今を犠牲にしてでも、将来のためにと子供を教育する姿に、子は憤慨し、親は共感してしまう面もあるかもしれない。「親の心子知らず」「親孝行したいときに親はなし」など、古今東西、親子の葛藤や、すれ違いを表す言葉は多い。子供にとっては、育っていくプロセスの一瞬一瞬が大切で、その中で育まれていくものがあるのだが、親は子供が自活できるようにと必死になる。

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