『らんまん』中濱万次郎は宇崎竜童にぴったり! 万太郎の人生を変える役割を担う

『らんまん』中濱万次郎は宇崎竜童にぴったり

 万太郎(神木隆之介)と綾(佐久間由衣)の間に結婚の話が持ち上がるなど、衝撃の展開が続いた『らんまん』(NHK総合)の第4週。週の後半には、ついに宇崎竜童が登場する。

 宇崎が演じるのは土佐の偉人・中濱万次郎(ジョン万次郎)だ。史実によれば、万次郎は漁師をしていたが14歳の時に海で遭難しアメリカの捕鯨船に救助される。そのままアメリカで暮らし、漂流から11年目にようやく日本に帰ってこられた。波乱万丈の人生を送る万次郎は、日米和親条約の締結に尽力した人物でもある。

 一方の宇崎は言わずと知れたダウン・タウン・ブギウギ・バンドのボーカルだ。「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」が大ヒットし、TVやTikTokなどでもこの楽曲は度々耳にする。ちょい悪なルックスに加え、〈港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ〉という楽曲の特徴的なフレーズと〈アンタ あの娘の何んなのさ!〉というインパクトのあるセリフは多くの人の心を掴み、同名の映画『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』(1975年)もできるほど。

 このようにロックバンドでのイメージが強い宇崎だが、実はバンド活動以外にも、作家、役者、映画監督、映画やドラマの音楽担当など多方面で活躍している。これまでに多くの映画に出演し『曽根崎心中』(1978年)では映画初主演を飾り、『駅 STATION』(1981年)と『上海バンスキング』(1984年)において2度の日本アカデミー賞助演男優賞を受賞。まさにミュージシャンだけでなく役者としてもその表現力を認められた形である。ちなみに宇崎は『駅 STATION』では音楽も担当し、日本アカデミー賞最優秀音楽賞も受賞している。

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