『あなたがしてくれなくても』インタビュー
岩田剛典、人間にしかできない表現を続けていくために “失敗”の先にある気づき
岩田剛典が考える人間にしかできないこと
――新名は楓に相手にしてもらえない寂しさを募らせていきます。そんな新名を演じていて共感するところは?
岩田:僕個人の意見で言うと、趣味が大事な人もいれば仕事が大事な人もいるので、それを理解して結婚したならそれはそれでいいんじゃない、という思いはあります。演じていると、本当に全然相手にされないので、どんどん寂しくなります。一周まわって、「ひたらすら切ない!」と感じて思わず笑ってしまいそうになるぐらいで(笑)。本当に新名として寂しいシーンがたくさんあるんですよ。だから、新名がギリギリの状況で、みちから手を差しのべられて惹かれていってしまうという心模様は、分かるなと思いますし、多くの人に共感していただけるのではないかと思います。
――そんな新名を寂しがらせる楓役の田中みな実さんとは共演してみていかがですか?
岩田:めっちゃ、ぴったりだと思います。「そんなに気を遣ってくださらなくても大丈夫です」と思わず言ってしまうぐらいに神様みたいに気遣いの方です。役への向き合い方も本当に真摯な方で、田中さんだからこその楓になっていると思います。
――第1話から視聴者の中でもさまざまな反応がありました。みちが新名にセックスレスであることを伝えるシーンは大きな話題で。
岩田:第1話は選べないぐらい難しいシーンばかりだったのですが、やっぱりみちからセックスレスを告げられたシーンは難しかったですね。どんな表情をするべきなのか、この作品をセリフで説明しているとても重要なシーンだったので。リハーサルはかなり重ねました。
――第1話には、原作から脚色されている部分として、新名がアインシュタインとモーツァルトの話を出しながらAIについて話すシーンがありました。現在、ChatGPTも大きな話題となっていますが、人間だからこそできることはどんなことだと岩田さんは感じますか?
岩田:“失敗”じゃないですか? 機械やAIにはできないかもしれないけど、人間には失敗することができる。そして、そこから学びを得られる、気付ける。そして、それをよしとすることができるのが人間の良さじゃないですかね。
――さまざまな仕事がAI化されていくからこそ、役者さんやアーティスト、生身で表現できる方の価値がもっと高くなっていくような気がしています。
岩田:事務所の方と同じようなことをおっしゃりますね(笑)。どんどん便利になってきている世の中ですし、まさにそういうことが起こりうると思いますけど、うーん……どうなんですかね。もしかしたら、俳優も現場に立たなくても作品が作れる日が来るような気もするし、全部が、代わりがきくようになるかもしれません。ただ、だからこそ、いま、自分にしかできないことを表現として続けていきたいなと思っています。
■放送情報
木曜劇場『あなたがしてくれなくても』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:奈緒、岩田剛典、田中みな実、永山瑛太、さとうほなみ、武田玲奈、宇野祥平、MEGUMI、大塚寧々ほか
原作:ハルノ晴『あなたがしてくれなくても』(双葉社)
脚本:市川貴幸、おかざきさとこ、黒田狭
演出:西谷弘
プロデュース:三竿玲子
主題歌:稲葉浩志「Stray Hearts」(VERMILLION RECORDS)
挿入歌:稲葉浩志「ダンスはうまく踊れない」(VERMILLION RECORDS)
音楽:菅野祐悟
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/anataga_drama/
公式Twitter:@anataga_drama
公式Instagram:@anataga_drama
公式TikTok:@anataga_drama
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