『らんまん』志尊淳が体現する竹雄の切なさと寂しさ 綾と幸吉の関係が気になり過ぎる
これで幸吉が綾のことを何とも思っていなければ、恋のトライアングルは発生しない。しかし、彼が幼少期の頃から綾のことを覚えていたこと、彼女が蔵に入った時に落としてしまった髪飾りを何年も大切に持ち続けていたことは、竹雄にとって良い知らせではない。なにより「綾様が今も酒造りをお好きで良かった」という言葉には、最初から彼女が酒造りに対して強い興味と関心を抱いているのを知っていただけでなく、彼女の“好き”への肯定の意も含まれているのだ。「何もせんでええ」と異性に言われ続けてきたであろう綾にとって、この言葉は響くだろう。
至るところで恋のフラグが立つのが春というもの。竹雄は綾と幸吉の関係にヤキモキしつつ、今は万太郎と共に東京に向かう。女子に対して全く興味を抱いてなかった万太郎にとっても、春が訪れるタイミングはそう遠くなさそうだ。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、広末涼子、松坂慶子ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK