灰原哀の淡い恋心の行方は? 『名探偵コナン 黒鉄の魚影』で原点回帰した面白さ

『名探偵コナン』灰原哀の淡い恋心の行方は?

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、洋酒は苦手だけどラムレーズンは大好きな花沢が『名探偵コナン 黒鉄の潜水艦』をプッシュします。

『名探偵コナン 黒鉄の魚影』

 もはやゴールデンウィーク映画の定番ともいえる劇場版『名探偵コナン』。第26作にあたる今作では、作中屈指の人気キャラクター・灰原哀を中心としたストーリーが紡がれます。

 舞台は、八丈島近海。コナンたち少年探偵団は、ホエールウォッチングを楽しむ予定でしたが、近くの海洋施設「パシフィック・ブイ」に警察関係者が集結しているのを発見します。そこでは、世界中の防犯カメラを繋いだ新たな顔認証システムの稼働が進められていました。

 年齢の変化による影響を受けない画期的な顔認証システムによって、灰原は黒の組織に正体が宮野志保(シェリー)であることを感づかれてしまいます。

「バイバイだね、江戸川コナンくん」

 予告編で、灰原が口にした意味深なセリフ。それは、灰原の母が表社会から姿を消す直前に言ったセリフ(「バイバイだね、零くん」)と酷似しています。果たして、灰原の運命はどうなってしまうのでしょうか。

 本作を鑑賞して真っ先に浮かんだ印象は、“原点回帰”でした。コナンや灰原の正体がバレたら、黒の組織に殺されるかもしれないという緊張感。そして、大切な人が傍にいるのに、小さな体では守りきれないというもどかしさ。そんな『名探偵コナン』の核ともいえる「見た目は子ども、頭脳は大人」の面白さが、本作にはしっかり詰め込まれています。

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