『名探偵コナン 黒鉄の魚影』シリーズ最大の危機が到来か? 灰原哀の“良い変化”にも期待

『黒鉄の魚影』灰原哀の“良い変化”に期待

 ポスタービジュアルが解禁となり、ますます春の公開に向けて期待が高まる『名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)』(以下、『黒鉄の魚影』)。公開に先駆け、全国の映画館にて公開されたテレビシリーズの特別総集編『灰原哀物語 ~黒鉄のミステリートレイン~』にも注目が集まっている。

『名探偵コナン 黒鉄の魚影』本ポスタービジュアル公開 新キャラクター・ピンガの姿も

4月14日に公開される映画『名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)』の本ポスタービジュアルが公開された。  青山剛…

 本稿では『黒鉄の魚影』がどのような作品になるのか、ストーリーや見どころを考察してみたい。

 本作の舞台は東京・八丈島近海のとある施設。世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐインターポールの海洋施設「パシフィック・ブイ」の稼働をめぐり、ジンがユーロポール(=EU域内の警察機構。各国の警察間の協力を支援する専門機関)の職員を殺害するなど、黒ずくめの組織が暗躍するストーリーとなっている。黒ずくめの組織が劇場版エピソードに本格的に絡むのは『純黒の悪夢』以来7年ぶりとなり、ジンやベルモット、バーボン=安室透といった黒ずくめの組織の中枢を担うメンバーはもちろんのこと、組織のNo.2としてアニメ本編でも未だその正体がベールに包まれているラム、さらに本作品のオリジナルキャラクターとしてラムの側近“ピンガ”も登場し、まさに黒ずくめの組織総出演といった様相を見せる。

 前作『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』本編上映後に流された超特報や予告編、ポスター、キービジュアルなど、これまで明らかになった情報から推察される本作の最大のポイントは、灰原哀がキーパーソンとなる点だろう。メインキャラクターとして彼女にスポットが当たる劇場版作品は『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』以来、実に22年振りとなる。灰原哀は工藤新一を幼児化させた薬品であるAPTX4869の開発者であり、組織を追われたシェリー=宮野志保がコナン同様幼児化したかりそめの姿。これまでの劇場版で灰原は常にコナンのサポート役を務め、前々作『名探偵コナン 緋色の弾丸』でもコナンとの息の合ったコンビネーションに注目が集まった。

劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』予告【2023年4月14日(金)公開】

 超特報では、これまでの灰原の名シーンとともに灰原に呼び掛けるコナンの声、そして沈みゆく灰原の姿が描かれる。特報では黒ずくめの組織の中でも新一の姿を小さくさせた、コナンにとって最大の敵であるジンに銃口を向けられる灰原や、大粒の涙を流す灰原の姿も。『少年サンデーS』(小学館)3月号には原作者の青山剛昌氏の描き下ろしスペシャル年賀状が付録として封入。そこには教師に扮した灰原が、ジン、安室透、赤井秀一に「今年の映画の主役はワ・タ・シ!!」と迫る、本編では見られないようなコミカルなシーンが描かれている。こういった様々な情報からも、やはり今回の『黒鉄の魚影』のストーリーの鍵を握るのは灰原であり、彼女にとって史上最大の危機が迫るストーリーとなるはずだ。

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