ディーン・フジオカはリアルとフィクションを華麗に繋げる “坂本龍馬”との再会を願って
連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合)の第1週となる「バイカオウレン」が放送された。本作は、明治の世を天真らんまんに駆け抜けた天才植物学者・槙野万太郎の物語。「バイカオウレン」は主人公のモデルとなる植物学者、牧野富太郎博士の生家の裏山に咲いていた花の名前である。
子役たちの瑞々しい演技や草花の生命力を感じさせる映像美が作品を彩るなかで、第1週で存在感を発揮したのが坂本龍馬役のディーン・フジオカだろう。幼い万太郎(森優理斗)は体が弱いせいで「生まれてこん方が、よかった」などと陰口を叩かれてしまう。心を痛めていた万太郎の元に、ひらりと舞い降りたのが「天狗」こと坂本龍馬だ。
焼けた肌、乱れた髪にうっすらと髭を蓄え、万太郎を軽々抱え上げる力持ち。男らしい出で立ちとぶっきらぼうな喋り方の一方で、その澄んだ瞳からは万太郎と真っ直ぐ向き合いながら会話をしている様子が伝わってくる。心無い言葉がグサリと胸に刺さってしまった万太郎に対しても、「要らん命らあ、一つもない」「この世に同じ命らあ、一つもない」と力強く諭し、前を向くきっかけを作ってくれた。
このシーンにSNSでは「心に残る言葉を万太郎に残してくれてありがとう」、「ディーン様の坂本龍馬、最高!」などの言葉が見られることから、ディーンの登場が早くも作品を盛り上げているようだ。
実はディーンが朝ドラで視聴者の心を鷲掴みにしたのは今回が初めてではない。2015年に放送された朝ドラ『あさが来た』(NHK総合)の五代友厚役でディーンは大ブレイクを果たし、多くの視聴者を“五代様ロス”に陥れたのだ。その後、朝ドラ終了から5年の時を経て、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)ではディーンが五代を再演するという胸の熱い展開も。
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