木村拓哉、『THE SWARM』の役名を自ら提案 日本を代表する俳優の名を借りて“ミフネ”

木村拓哉、『ザ・スウォーム』の役名を提案

 Huluで独占配信中のドラマ『THE SWARM/ザ・スウォーム』に出演の木村拓哉からのコメントが届いた。

 Huluが参画した本作は、HBO製作ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の主要プロデューサーの一人で、数々のエミー賞受賞歴を誇るフランク・ドルジャーが手がける、世界各地を舞台とした海洋SFサスペンス。深海に生息する未確認知的生物の群れに対抗する“人類の闘い”が描かれる。海が乱暴に扱われることで生息環境を脅かされた未確認知的生物の群れは、人類に対する反撃を開始。全人類の生命が危険にさらされ、運命は世界各国から集まった科学者たちの手に託される。

 アレクサンダー・カリムをはじめ、セシル・ドゥ・フランス、レオニー・ベネシュ、ジョシュア・オジック、バルバラ・スコヴァ、シャロン・ダンカン=ブルースターに加え、日本からは海外ドラマ初出演となる木村が参加している。

 本作が海外ドラマ初出演となる木村は「出演の声をかけていただけて嬉しかったです。撮影の場に身を置いてみて感じたのは、作品にかける現場の雰囲気というのは、どこの国でもどの場所でも同じものなんだということ」と振り返る。撮影中は制作サイドが楽屋提供を申し出るも、丁重に断り、常に現場のすぐそばに寄り添い続けた木村。

 製作総指揮のフランク・ドルジャーはそんな木村に対して「おかげで撮影時間を短縮し、演出の幅を広げることができた。より良い作品を作りたいという思いからそう仰ってくださり、これが本当のプロフェッショナルだなと感心しました」と語っていた。ドルジャーについて木村は「フランクは包容力もあり、非常に丁寧な方。現場にずっといて、全員を見てくれていて、困っている人がいないかなど、しっかりとアンテナを張ってくれていたので、一緒にお仕事ができて本当に恵まれているなと感じました」と称賛。

 また、共演者でシグル・ヨハンソン博士を演じたアレクサンダー・カリムとのリモート会議でのシーン撮影に関して「アレックスが撮影現場に来て、カメラの横で会話や相槌を打ってくれたのでものすごく助かりました」と明かす。

 各国のキャストたちが一堂に会したシーンの撮影には「みんなのコミュニケーションやディスカッションに食らいついていく感じでした」と振り返り、充実した笑顔を浮かべた。自身が演じたアイト・ミフネの名前を木村が提案したことも明らかに。「海が舞台のストーリーで、“船”という言葉も含まれているので、日本を代表する俳優さんの名を借りて“ミフネ”はどうでしょうと提案したら、みんな受け入れてくれました」と、その経緯を明かしている。

 「作品内では“海”が人類に対して色々な形でメッセージを送ってきます。海洋異変を描いたシーンの脚本を読んだ時は、どうやって映像化するんだろう? と思っていたのですが、実際の映像は想像以上の仕上がりになっていました。“自然がもし人類に対して本気で怒ったらこんなに怖いことが起きるんだよ”というのがリアルに実感できると思います」と注目してポイントについても言及。

 特に印象的だったシーンとして「未知の知的生命体が、人間の起こした行動に対して怒るシーン」をあげ、「海面が突然表情を変えて、ものすごい衝撃とスピードと色を発するのですが、人間の想像力があればVFXを使って何でも具現化できるんだなと実感しました」と本作ならではの迫力をアピールした。

 木村は本作をきっかけに、“海”に対する向き合い方が変わったことも告白。「東京湾でクジラが発見されたとか、千葉の海岸でイルカが打ち上げられたといったニュースを見て、それはなぜなのか? その背景には何があるのか?ということをより深く考えるようになりました。海をしっかりと“向き合う相手”として考えて、人間同士と同じように、相手の立場に立って考えることが大事だと思います」と語った。

木村拓哉 コメント

今回、出演の声をかけていただけて嬉しかったです。撮影の場に身を置いてみて感じたのは、作品にかける現場の雰囲気というのは、どこの国でもどの場所でも同じものなんだということです。年齢も国籍も違う多様性あふれる現場だったので、もし嫌なこと、苦しいこと、辛いことが目の前に現れたとしても逃げずに乗り越えようということはいつも思っていました。主要キャストが全員揃うシーンでは、みんなのコミュニケーションやディスカッションに食らいついていく感じでした。

フランク・ドルジャーは包容力もあり、非常に丁寧な方。現場にずっといて、全員を見てくれていて、困っている人がいないかなど、しっかりとアンテナを張ってくれていたので、一緒にお仕事ができて本当に恵まれているなと感じました。また、リモート会議での撮影では、アレックスが現場に来て、カメラの横で会話や相槌を打ってくれたのでものすごく助かりました。

作品内では“海”が人類に対して色々な形でメッセージを送ってきます。海洋異変を描いたシーンの脚本を読んだ時は、どうやって映像化するんだろう?と思っていたのですが、実際の映像は想像以上の仕上がりになっていました。“自然がもし人類に対して本気で怒ったらこんなに怖いことが起きるんだよ”というのがリアルに実感できると思います。今回の出演をきっかけに、僕自身も東京湾でクジラが発見されたとか、千葉の海岸にイルカが打ち上げられたといったニュースを見て、「それはなぜなのか?」「その背景には何があるのか?」と、より深く考えるようになりました。この作品では、海をしっかりと“向き合う相手”として捉え、人間同士と同じように、相手の立場に立って考えることが大事だというメッセージが描かれています。ある意味ファンタジーとしても見られるし、現実的な目線で「このままでみんな大丈夫?」と警鐘も鳴らしてくれる作品なので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。

■配信情報
Huluオリジナル『THE SWARM/ザ・スウォーム』(全8話)
Huluにて独占配信中
製作総指揮:フランク・ドルジャー
監督:バーバラ・イーダー、ルーク・ワトソン
原作:『THE SWARM』フランク・シェッツィング著
脚本:スティーヴ・ラリー、マリッサ・レストラード
制作:インタグリオ・フィルムズ、ndFインターナショナル・プロダクション
©︎Intaglio Films GmbH / ndF International Production GmbH / Julian Wagner / Leif Haenzo
©SchwarmTVProductionGmbH&CoKG

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「海外ドラマ情報」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる