竜星涼だから成立した三星大陽 『スタンドUPスタート』を支えたパワーと華やかさ

『スタンドUPスタート』竜星涼の華やかさ

 多くの仲間に信頼され、成果を残している大陽にはいつでもブレない軸のようなものがあると思っていたのだが、実は人一倍、他人の言葉に揺り動かされてしまうところがある。ひょんなことから、かつて起業をすすめた八神(栁俊太郎)と再会した大陽。一時は会社の規模も大きくなったが、結果的に会社は倒産してしまったという八神は大陽に「俺はお前に価値なんて見出してほしくなかった」「お前のやり方は人を不幸にする」と吐き捨てた。

『スタンドUPスタート』人に翼を授ける竜星涼 キーパーソンを演じた栁俊太郎の存在感

自称“人間投資家”の大陽(竜星涼)に人生を狂わされたという男が現れた『スタンドUPスタート』(フジテレビ系)第9話。  今は「…

 同じ時期に自身の叔父で、三ツ星重工の副社長である義知(反町隆史)から「人を価値がある、なしで選別している」と言われていた大陽は、瞬く間に自分の仕事に自信が持てなくなってしう。しゅんとして声に張りがなく、周囲から心配される大陽の姿は、起業する前の林田や武藤となんら変わりがない。大陽も「仕事のデキるすごい人」ではなく、「過去の失敗や挫折から立ち上がろうとする人」なのだと感じさせられた一場面だ。

『スタンドUPスタート』大陽の情熱に心動かされる 『相棒』を想起させる冷静な反町隆史

叔父で副社長の義知(反町隆史)の恨みがここまで根深いとは……絡まり合った糸はそう簡単には解けない。『スタンドUPスタート』(フジ…

 大陽を演じる竜星涼は、長身で顔のパーツも大きく華やかだ。彼が派手に動き、大きくリアクションすることで、大陽が元気なことがひと目でわかるし、悩んでいる時はより深刻に感じられる。このわかりやすいくらいのメリハリが、大陽をとても人間味ある人物にみせ、元気な時は暗い雰囲気を吹っ飛ばすくらいのパワーを感じさせる要因になっているのではないだろうか。

 自信を失くした人たちが新しいビジネスを立ち上げ、再び生きる気力を取り戻していく様子は爽快感があり、日々の仕事で凹むことも少なくない私たちまでいつの間にか励まされている。今、自信を喪失しているのは、なんと大陽の兄・大海(小泉孝太郎)。さらに家業である三ツ星重工は義知に乗っ取られようとしている。これまでどことなくギクシャクしていた大陽と大海。兄弟で力を合わせて、義知を打ち負かすことはできるのだろうか。大陽の底知れぬパワーに期待したい。

■放送情報
『スタンドUPスタート』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00~22:54放送
出演:竜星涼、小泉孝太郎、吉野北人(THE RAMPAGE)、小手伸也、山下美月(乃木坂46)、水沢林太郎、雨宮天、塚地武雅、安達祐実、戸次重幸、鈴木浩介、高橋克実、反町隆史ほか
原作:『スタンドUPスタート』福田秀(集英社『週刊ヤングジャンプ』連載)
監修:上野 豪(DRONE PILOT AGENCY株式会社 代表取締役)
脚本:モラル、伊達さん(大人のカフェ)
音楽:瀬川英史
主題歌:JUJU「Bet On Me」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
企画:狩野雄太
プロデューサー:清家優輝、庄島智之
演出:瑠東東一郎、久万真路、的場政行、松下敏也
制作協力:ファインエンターテイメント
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/stand_up_start/
公式Twitter:https://twitter.com/stand_up_start
公式Instagram:https://www.instagram.com/standupstart_fujitv/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる