竜星涼だから成立した三星大陽 『スタンドUPスタート』を支えたパワーと華やかさ

『スタンドUPスタート』竜星涼の華やかさ

 「“資産は人なり”。資産を手放す投資家はいない!」という理念を持ち、人間に投資する三星大陽(竜星涼)と、彼と力をあわせてスタートアップによって挫折から立ち直ろうとする人々を描いた『スタンドUPスタート』(フジテレビ系)がいよいよ最終回を迎える。

竜星涼×小泉孝太郎×吉野北人『スタンドUPスタート』クランクアップ 「すごく感慨深い」

竜星涼、小泉孝太郎、吉野北人が、フジテレビ系水10ドラマ『スタンドUPスタート』のクランクアップを迎えた。  『ドロ刑』の福田…

 大陽が「スタートアップしよう!」と声をかけたのは、元銀行員で、偽の肩書きが書かれた名刺を使ってホステスに自慢話をしていた林田(小手伸也)や、務めていた三ツ星重工でリストラにあい、株主総会で涙ながらに役員を非難した造船所の元現場責任者の武藤(塚地武雅)など、「こんな人が社長に?」という人たちばかりだ。

 彼らは長年懸命に働いて、ある程度のポジションになったにもかかわらず、ミスや状況の変化から評価されなくなり、自信を喪失してしまった人たちだ。そんな人たちに大陽は目を見開き、屈託なく笑いながら力強く「あなたには価値がある!」と訴え続ける。その姿は暖かくも優しい、まさに「大きな陽の光」を感じさせる。

 大陽に背中を押され、林田は、起業するために銀行から融資を受けたい起業家と銀行のマッチングを事業する会社「スタートマッチ」を起業。多くの起業家が集まる大陽のチームに、今や欠かせない存在となっている。一方、武藤は造船所が閉鎖され、活気がなくなってしまった街を再生させたいと、跡地を“巨大ネットスーパー”として運用していく会社「ワカラン」を設立。買い物をするにも一苦労の地域の人たちに注文の品を届け、地元でビジネスをする若手事業者の品物を広く流通させることに成功している。そのビジネスモデルを作る過程で生まれた「宅・システム」は、電気使用量によって人が在宅かを判断し、効率のいい配送を可能にした配送システム。これはほかの事業にも応用でき、新たなビジネスになる可能性が生まれている。

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