『舞いあがれ!』横山裕×山下美月が生み出す幸福な時間 離れることで縮まった心の距離

『舞いあがれ!』悠人と久留美に春のきざし

 浮上する瞬間、感じるのは重力の重みだろうか。『舞いあがれ!』(NHK総合)第120話では、空飛ぶクルマがテストフライトの日を迎えた。

 舞(福原遥)たちの助力を得た刈谷(高杉真宙)と玉本(細川岳)の会社ABIKILUは、東大阪の町工場からプロペラ部材を調達し、また一歩、空飛ぶクルマの完成に近づいた。投資家へのプレゼンを兼ねたテストフライトを翌日に控えて、刈谷は舞に感謝を伝える。

「開発は孤独やけん。自分でも、空飛ぶクルマの実現を信じれんくなる時があったとよ。だけど岩倉は信じてくれとう」

 刈谷の率直な思いに舞は笑顔でうなずく。その笑顔に励まされるように刈谷も微笑んで、必ず飛ばしてみせると誓った。そしてテストフライト当日。なにわバードマンのフライトが脳裏をよぎる中、試作機はエンジン音を響かせてゆっくりと空中に浮きあがった。興奮さめやらぬ一同を前に刈谷は空飛ぶクルマの持つ可能性を語る。「この開発が世界にイノベーションを起こします」と熱っぽく話すその姿は、夢追い人の昂揚感に満ちていた。

 ABIKILUへの出資は無事決定。うれしい知らせは続き、久留美(山下美月)が梅津・岩倉家を訪ねてくる。フライトナースになるため長崎へ渡った久留美は、悠人(横山裕)との交際も順調のようだ。会いに行けないことを詫びる悠人に、久留美は「たまに会えるだけで十分」と言い、そんな久留美に悠人は「俺も」と受け止めつつ、「将来のこと、ちゃんと考えてるから」と言い添えた。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「リキャップ」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる