『シャザム!』シリーズが今後も作られる可能性は? デヴィッド・F・サンドバーグに聞く

『シャザム!~神々の怒り~』監督が語る

 ザッカリー・リーヴァイが主演を務めるDC映画『シャザム!~神々の怒り~』が、3月17日に日米同時公開される。2019年に公開された『シャザム!』の続編となる本作では、見た目は大人だが中身は子供のヒーローたちが、地球に訪れた神々との闘いに挑む。前作に続き監督を務めたのは、『ライト/オフ』『アナベル 死霊人形の誕生』などホラー映画を手がけてきたデヴィッド・F・サンドバーグ。前作から4年を経てついに公開を迎える『シャザム!~神々の怒り~』についてや、ジェームズ・ガンを中心に再編されることになったDCユニバースにおける今後の『シャザム!』シリーズについて、監督に話を聞いた。

「『ジャスティス・リーグ』のミニ版か何かを作っているような感覚」

デヴィッド・F・サンドバーグ監督 Photo by Eric Charbonneau

ーー2019年に公開された前作『シャザム!』から約4年が経ちました。その間にコロナ禍やDCユニバースの再編などいろいろなことがありましたが、無事に続編の公開を迎えることができた心境を教えてください。

デヴィッド・F・サンドバーグ(以下、サンドバーグ):すごく嬉しいです。こういう映画を作るのにはすごく時間がかかるんですが、やっと公開されて、みんなに観てもらえるので。みんなの反応が聞けることに、すごくワクワクしています。

ーー前作は興行的にも批評的にも成功を収めたと言えます。続編を作る上で前作の成功はプレッシャーになりませんでしたか?

サンドバーグ:前作は、いいレビューが出たり、観てくれた人たちがとても喜んでくれたり、すごくよく受け入れられたので、とても嬉しい驚きを感じていました。なので今回の続編を作るにあたって、前作の成功はある意味でプレッシャーだったかもしれません。ただ、今回の『シャザム!~神々の怒り~』の脚本はすごくいいので、前作よりもっとよくなるかもしれないとも思ったんです。もっとスケールの大きい話になって、いろいろやれるようになったので。プレッシャーはもちろんあったけど、映画を作らなくちゃいけないから、そのことばかり考えていられない、という状況でした。

ーードラゴンやモンスターの登場シーンをはじめ、監督の得意分野でもあるホラー的な演出が非常に印象的でした。

サンドバーグ:僕はホラー映画の大ファンだから、こういう作品にホラー映画の要素を入れるのが大好きなんです。危険がよりリアルになりますから。モンスターをデザインしたり、モンスターがフィラデルフィアの街を壊していくシーンを作っていくのは、僕にとってすごく楽しい作業でした。ドラゴンやユニコーンのように、以前どこかで見たことのあるクリーチャーを、見たことのないバージョンとして作る作業も楽しかったです。

ーークリーチャーも含めて、前作からキャラクターがかなり増えましたよね。

サンドバーグ:それが今回一番大変な作業でした。『ジャスティス・リーグ』や『アベンジャーズ』のミニ版か何かを作っているような感覚でしたから(笑)。スーパーヒーローが6人、ヴィランが3人、それにいろんなモンスターもいる。それに加えて、子供の親たち、シャザムたちの子供バージョンも。たくさんのキャラクターが出てくるシーンでは、どうやって彼らを撮るか、どうカメラを動かすかを考えなくてはいけないので、それはとても大変な作業でした。編集段階では、映画全体の中でそれぞれのキャラクターにフォーカスを当てた瞬間や、それぞれの小さなストーリーも作らなければいけないので、各キャラクターのバランスを取る作業はかなり大変でした。どこにキャラクターがいて、どうカメラが動いて……というのは、映画を観ていると当たり前に感じますが、やり遂げるまでにはかなりの時間がかかるんです。

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