『シャザム!』シリーズが今後も作られる可能性は? デヴィッド・F・サンドバーグに聞く

『シャザム!~神々の怒り~』監督が語る

「今後も『シャザム!』の映画を作ることはできる」

ーー前作から数年経っていることもあり、変身前の子供たちの成長ぶりにも驚きがありました。

サンドバーグ:子供たちの成長ぶりには僕も驚きました(笑)。ダーラー役のフェイス・ハーマンはそこまで変化がありませんでしたが、ユージーン役のイアン・チェンは背がものすごく伸びていましたね。僕たちは、変に彼らを若く見せるようなことはせずに、ストーリーの中で彼らの成長をそのまま取り入れることにしました。里親制度の部分で、「大人になってしまった僕たちはどうすればいいの?」「仕事も探さなきゃいけないし、この家から出ていかないと……」というようにね。僕たちは、彼らが大きくなったという事実から目を背けることはしませんでした。

ーー前作では、メアリーのキャラクターを変身前と変身後でグレイス・キャロライン・カリー(グレイス・フルトン)とミシェル・ボースが演じ分けていましたが、今回はどちらもグレイス・キャロライン・カリーが演じていたのは、そういう背景があってのことだったのでしょうか?

サンドバーグ:メアリーについては、実は前作の時点でグレイスに両方やってもらう話があったんです。彼女は6人の中で最年長で、前作の時点でほとんど大人でしたから。なので、今作でグレイスが両方の役をやるのは理にかなっていました。年齢がそれほど変わらないグレイスに似た人に変えるのも変ですしね。あと、彼女の外見が変身前後で同じということが問題になってしまうところを、ストーリーに盛り込もうとも思ったんですが、そこを広げるには時間が足りませんでした(笑)。いずれにせよ、彼女はもう大人だから両方の役ができると思ったというのが大きな理由です。

ーーDCユニバースはジェームズ・ガンとピーター・サフランのもとで再編されることになりました。今後、『シャザム!』シリーズはどうなっていくのか、またあなた自身は今後どうDCユニバースに関わっていくのか、言える範囲で教えてください。

サンドバーグ:彼らが計画していることの全てを僕が知っているわけではないけれど、幸い、『シャザム!』でやっていることは彼らが計画していることと矛盾しないし、彼らも支障にはならないと言っていました。だから、言ってしまえば今後も『シャザム!』の映画を作ることはできるということ。『シャザム!』は独立したストーリーだし、他のストーリーに影響を与えませんから。実際にどうなるのかはこれからの話次第ですが、僕自身のことで言うと、2作続けて『シャザム!』の映画を作ったから、今はちょっと休憩が必要です(笑)。いずれにせよ、将来どうなるのかは様子見ですね。もし彼らがもっと『シャザム!』の映画を作りたいと言うなら、僕はその話をすることについてオープンではあります。

■公開情報
『シャザム!~神々の怒り~』
3月17日(金) 全国ロードショー
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
出演:ザッカリー・リーヴァイ、アッシャー・エンジェル、ジャック・ディラン・グレイザー、ジャイモン・フンスー、レイチェル・ゼグラー、ルーシー・リュー、ヘレン・ミレン
配給:ワーナー・ブラザース映画
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