松本まりかが大河ドラマに帰ってきた! 『どうする家康』でも山田孝之と抜群の相性

松本まりかが大河に帰ってきた喜び

 『どうする家康』(NHK総合)で松本まりかが演じる女大鼠が面白く、ミステリアスな彼女のしなやかな動きから目が離せない。言葉少なに重要なことだけは控えめに語るが、今のところは謎だらけ。女大鼠は「忍び」という仕事そのものに迷いがある服部半蔵(山田孝之)に仕える忍者集団のリーダー大鼠(千葉哲也)の娘で、父が任務を遂行中に亡くなったため、その跡を継いだ。

 「忍び」という仕事のエキスパートだった父のように忍者の集団を束ね、ここ一番に弱い服部半蔵へのフォローも完璧。迷いがあるから自信も持てず、仕事に身が入らない半蔵を無言で補佐し、ときには導き、強気にサポートしていく姿も凛々しい。

 いろいろなピンチに遭遇する家康(松本潤)を半蔵と女大鼠が良きパートナーとして、どう助けていくのか。果たして半蔵と女大鼠にそんな力があるのか……。家康が命じる任務に対して、半蔵と女大鼠がどう反応し、2人の関係性が今後どう変わっていくのかも気になるところ。

青春ドラマの傑作『六番目の小夜子』が深夜に蘇る 山田孝之、栗山千明の中学生役にも注目

7月31日から8月2日にかけて、NHK総合の深夜帯で連続ドラマ『六番目の小夜子』が再放送される。  2000年にNHK教育の「…

 本作の公式サイトのインタビュー動画で服部半蔵役の山田孝之は、松本まりかとの共演について「共演の回数としては、じつはそんなに多くないけれど、『六番目の小夜子』(NHK教育テレビ)で16歳のときに共演して以来、単純に友人としては長くて」と語っていたように、2000年に放送されたドラマで2人は共演していた。(※)

 また、松本まりかにとって大河ドラマは23年ぶり、2度目の出演となるのだが、共通しているのはどちらの作品も徳川家康が主人公であるということ。山田孝之と共演した『六番目の小夜子』とほぼ同時期に撮影し、デビュー直前の中学生の頃に演じたのが『葵 徳川三代』の千姫役。徳川家康(津川雅彦)を祖父に持ち、父が徳川秀忠(西田敏行)、母・お江(岩下志麻)という豪華な顔ぶれ。

 初々しく、可憐な千姫を演じた松本まりかが、23年の時を経て、妖艶で不思議な魅力を解き放つ女大鼠として新しい歴史を刻むのを目撃する。それもまた、大河ドラマファンとしては感慨深いものがあるかもしれない。

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