『鬼滅の刃』宇髄天元は大画面でこそ映える! 「遊郭編」を映画館で観ることができた喜び

『鬼滅の刃』宇髄天元は大画面でこそ映える!

 「ド派手に行くぜ!」が口癖で、頼れる兄貴のような存在の天元は、いつも炭治郎たちを束ね、統率してきた。「遊郭」という正体不明な場所への潜入も、天元が炭治郎たちを鼓舞してきたから成功したのだろう。

 妓夫太郎との戦いでも、「勝ちにいくぞ!」と前向きな言葉を炭治郎にかけて、決して諦めなかった。左目と左手を失い、妓夫太郎の毒を浴びても戦い続けた姿は炭治郎にとっては希望の光のような存在だっただろう。

 炭治郎の窮地を救い再び参戦したものの、急所である頸を斬るのは炭治郎に委ねている。そして、炭治郎も自分がその役目を任せられていることに気づいている。ここに、天元と炭治郎の信頼関係が表れていた。

 最終的に炭治郎と善逸、伊之助の若手3人組が妓夫太郎と堕姫兄弟の頸を斬るが、天元のサポートなしではもちろん不可能だっただろう。

ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ 劇場用予告 2023年2月3日(金)公開

 第十一話の終盤、遅れて登場した蛇柱の伊黒に「どうするつもりだ?」と問われると、清々しい声で「引退する」と宣言。そして「若手は育っているぜ、確実に」と誇らしげに伝えたのだった。

 天元を観ていると、仲間に勝敗を委ね、信じることができるのも強さなのだと気づく。スクリーンで観ることで、天元の器の大きさを改めて感じることができた。

 宇髄天元という男は、アクションも人柄も「ド派手」で、まさにスクリーン映えする男であった。

■公開情報
『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』
全国公開中
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン・総作画監督:松島晃
脚本制作:ufotable
サブキャラクターデザイン:佐藤美幸、梶山庸子、菊池美花
プロップデザイン:小山将治
美術監督:衛藤功二
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:大前祐子
編集:神野学
音楽:梶浦由記、椎名豪
アニメーション制作:ufotable
配給:東宝・アニプレックス
出演:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、小西克幸、河西健吾、花澤香菜、関俊彦、置鮎龍太郎、宮野真守、石田彰、古川登志夫、鳥海浩輔、沢城みゆき、逢坂良太
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
公式サイト:https://kimetsu.com/anime/
公式Twitter:https://twitter.com/kimetsu_off

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