『舞いあがれ!』山下美月、久留美の繊細な変化を体現 制作統括が松尾諭との撮影裏明かす

山下美月の演技の裏側を制作統括が明かす

 『舞いあがれ!』(NHK総合)第84話にて、久留美(山下美月)と八神蓮太郎(中川大輔)の婚約が破談となり、2人は別れを選ぶこととなった。

 第18週「親子の心」第82話~第84話では、久留美にスポットが当たった。舞(福原遥)や貴司(赤楚衛二)との「幼なじみ」として、父・佳晴(松尾諭)との「親子」として、蓮太郎との「恋人」として、山下美月がそれぞれの立場から演じ分け、その好演が印象的だった。

 制作統括の熊野律時は、山下の演技を「少しずつの変化を丁寧に演じていただいていて、素敵だと思います」と評する。

 久留美は両家の顔合わせにやってきた蓮太郎の母・圭子(羽野晶紀)だけでなく、八神家全員から父を否定されたこと、土下座をして自分を曲げてまでも娘を幸せにしようとする佳晴の不格好な姿を認めたくなかった。「これからもお父ちゃんはお父ちゃんなりに頑張ってくれたらそれでええ。それが私が一番望んでいることやで」と久留美は佳晴へと涙ながらに思いを告げる。人それぞれにある「普通」「幸せ」のモノサシ――ここでは『舞いあがれ!』の根本とも言えるテーマが、改めて描かれている。

「お父ちゃんの思いを受け止めた上で、大事な存在なんだということを父にきっちりと伝える。筋の通った凛とした女性であり、そこの力強さが山下さんが本来持っている資質とぴったり合って、決断として潔い感じのニュアンスを上手く出していただけてよかったと思っています」

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