CGの功罪? 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の奇妙な撮影方法

『パイレーツ・オブ・カリビアン』CGの功罪

 先週に引き続き、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にて放送される『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの2作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』。1作目でバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)率いる海賊たちの勢いをおさめたと思っていたところ、新たな宿敵がジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)に忍び寄る。

 海賊であるジャックに手を貸した罪でエリザベス(キーラ・ナイトレイ)とウィル(オーランド・ブルーム)が、死刑を宣告されるところから始まる。結婚式を台無しにされ、そして死が迫るという最悪の状況の2人は刑から逃れるため、それぞれ海賊たちの動きを探りながら、イギリス側である東インド貿易会社のカトラー・ベケット(トム・ホランダー)が求めているものを追いかけていく。

 前作は、出演者からも製作者からも全く続編を期待されていなかったにもかかわらず大ヒットを記録し、続いた本作はシリーズを代表するほどの興行収入を記録。2億2500万ドルの予算で製作されたが、オープニングの週末だけで予算の半分を回収し、1億3500万ドルを売り上げた。北米での総収益は4億2331万ドル。全世界での興行収入は、10億6000万ドルとなった。(※1)

 前作に登場したジャック、エリザベス、ウィル、ギブス(ケヴィン・マクナリー)たちに加え、本作で悪役として登場するのは『ラブ・アクチュアリー』『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』で知られるビル・ナイが演じるデイヴィ・ジョーンズ。彼の仕事は、海で死んだ者をあの世へ運ぶこと。しかし、10年に一度しか陸に上がることができず、その際に愛するカリプソ(ナオミ・ハリス)と会う約束をしていたが裏切られ、そのうち仕事をさぼるようになりイカともタコともカニともとれる今のような姿になってしまったのだ。

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