『還魂』ロスにオススメのドラマ3選 イ・ジェウク出演作から時空を超えたロマンスまで

『還魂』ロスにオススメのドラマ3選

『九尾の狐とキケンな同居』

 999歳の九尾の狐、シン・ウヨ(チャン・ギヨン)と女子大学生のイ・ダム(イ・ヘリ)が同居することによって巻き起こるドタバタコメディー。

 シン・ウヨは、1000年を迎えるまでに人間になることを目指している九尾の狐。持っている赤玉を青くするために、人間の精気をコツコツと集めてきた。

 ところがある日、ハプニングに遭遇して赤玉を口から出してしまい、それを女子大学生のダムが飲み込んでしまった。ウヨはこれまでの苦労が水の泡になってしまうと焦り、なんとか赤玉を取り戻そうとダムとの同居生活を始める。

 見た目は若いけれど、999歳の九尾の狐を演じるチャン・ギヨンは、落ち着いた低音ボイスと動作で999歳らしさを表現。ダムを演じるイ・ヘリが、ウヨのことを尊敬の念を込めて「オルシン(長老)!」と呼ぶなど、2人のやりとりが微笑ましくて楽しい。

 999歳と一言で言うが、ウヨが歩んできた道のりは限りなく孤独なものだった。出会った人たちは老いていくが、自分だけは生き続けなければならない悲哀をギヨンは上手く表現していた。そしてダムと知り合うことによって、凍っていた心が解けていくさまがなんとも温かい気持ちにさせてくれる。

 また九尾の狐として、700年以上ウヨと友人関係にあるヤン・へソン(カン・ハンナ)とのやり取りも面白い。めったに感情を見せないウヨが、へソンにだけは喜怒哀楽を出し、付き合いの長さを物語っている。一見仲が悪そうな2人なのだが、へソンはウヨとダムを温かく見守り、ピンチになった時に手を差し伸べる。そんな友情に心がじわーっと熱くなる。

 物語の大半はコメディータッチで描かれていくが、終盤、ウヨにとって絶体絶命のピンチが訪れた時にダムがとる行動に涙がこぼれる。ファンタジーだけでなく、愛情、友情をじっくり描いた見応えのある作品なのだ。

 ちなみに『還魂』シーズン1に出演しているムドク役のチョン・ソミンが、ウヨの初恋の相手としてカメオ出演しているところにも注目だ。

■配信情報
『還魂:光と影』
Netflixにて独占配信中
(写真はtvN公式サイトより)

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