『警視庁アウトサイダー』いびつなデコボコトリオが爆誕 上白石萌歌の新たな一面も
さて、“マル暴”に戻りたい架川と、戸籍を買い取ってまで別人になりきっている蓮見。蓮見の秘密を表沙汰にしない代わりに、彼は架川の点数稼ぎに付き合う約束を取り交わす。蓮見が店先で陳列棚越しに“兄ちゃん”と呼び掛け話していた人物は何者なのだろうか。「俺たちの10年越しの計画」というのはきっと蓮見の部屋の扉裏に貼られた例の新聞記事の事件がきっかけになっているのだろう。当時の捜査資料で事件の発生日時は「2013年1月9日午後10時ころ」と記載されていた。
今回の事件になぞらえて「どんな精神状態だったら人を18箇所も刺せると思いますか」とボソッと呟いた蓮見の口ぶりから、彼は片時もこの事件について忘れたことがないのだろうことがわかる。
また、架川と蓮見の様子を隠し撮りしていたのは警察の人間で、監察係の羽村琢己(福士誠治)だった。どうやら暴力団の鷲見組と架川の繋がりを疑い、監視しているらしい。上司と話していたところによると、一斉検挙予定だったロシアマフィアと鷲見組の麻薬取引の現場を取り逃がしたのは、架川が鷲見組に事前に情報を流していたからだと嫌疑がかけられているのだという。
それぞれがそれぞれの目的のために今ここで手がかりを探し集めている架川と蓮見ペア。そこに、裏をかくということを全く知らない水木が追加投入され、思いがけず結成されたこの異色トリオが、互いにどんな影響を及ぼし合い変化していくのか楽しみだ。
■放送情報
『警視庁アウトサイダー』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:西島秀俊、濱田岳、上白石萌歌、斎藤工、片岡愛之助ほか
原作:加藤実秋
脚本:髙橋泉
音楽:末廣健一郎
演出:木村ひさしほか
ゼネラルプロデューサー:服部宣之
プロデューサー:藤崎絵三、長谷川晴彦、山形亮介
制作協力:KADOKAWA
制作:テレビ朝日
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