『silent』相反する苦しさと愛おしさを涙ながらに訴える目黒蓮 最終話に向け決断へ
好きだからこそ、そばにいるのがつらい時もある。紬(川口春奈)と湊斗(鈴鹿央士)がかつてそうであったように、紬と想(目黒蓮)にもまた乗り越えなければいけない壁が立ちはだかっていた。
『silent』(フジテレビ系)の第10話では、想の好きなポニーテール、紬の好きなパンダ、そしてCDやいつものカフェなど作品のモチーフとなる「変わらないもの」が散りばめられた世界の中で、想はあまりにも大きな「聞こえないという変化」と改めて対峙することになる。
紬と想は、いつしか家でも会うような仲になっていった。紬は想のことが好きで、付き合いたいとも思っていた。しかし2人の関係はなかなか交際にまでは発展しない。光(板垣李光人)や湊斗、真子(藤間爽子)ら、紬と想の近くにいる人たちはみな、2人が交際しないのには理由があるのかと心配そうに見守る。その中で湊斗は、想がかつて紬を振った時のように、また勝手にいなくなることだけはするなと釘を刺すのであった。想もまた、その想いを受けて紬と向き合おうとする。紬の声が聞きたいこと、電話をしたり一緒に音楽を聴きたかったこと、それができなくなってしまったこと。自分にとって「聞こえない」ということがどれほど大きな変化なのかを紬に伝えるのであった。
紬と想が再会してから、2人を隔てるものは時間と環境だけかと思われていた。しかしいざ、紬に恋人がいなくなり、8年の月日を埋めるように幾度も会うようになり、光や家族から受け入れられても、想は交際へと踏み出せない。それは8年前に別れた時から変わらず、「聞こえない」ということを抱えたまま紬と付き合うことへの不安の表れなのかもしれない。