中田青渚が語る、女優としての心境の変化と自身の恋愛観 「丁寧さを大事にしていきたい」

中田青渚、女優としての心境の変化と恋愛観

 11月15日より放送がスタートしたドラマ『私のシてくれないフェロモン彼氏』(TBS系)。年下のイケメン彼氏こと有馬柊人(渡邊圭祐)と付き合いだしたものの、全然“シテくれない”ことに悶々としてしまう主人公・水川黎(島崎遥香)、そして“シナい”側の彼のすれ違いを描く作品だ。

 女性から誘うことに関して「Why not?(なぜだめ?)」と声を大きくして言いたい、そんな現代的なテーマのラブストーリー。脚本を手がけるのは『来世ではちゃんとします』(テレビ東京系)や『サレタガワのブルー』(MBS/TBS)でお馴染みの舘そらみだ。まさに、セックスを軸に描く女性の悩みを赤裸々に描く名手である彼女が書き下ろした作品となっており、そんな本作に現在映画やドラマで活躍中の女優・中田青渚が出演している。黎と付き合い始めた柊人の大学の後輩であり、なんと柊人に想いを寄せている榊原ひとみ役。物語に波乱を巻き起こす役柄を演じた中田に、本作への出演と自身の恋愛観、仕事に関する悩みなどを語ってもらった。【インタビューの最後には、コメント動画&サイン入りチェキプレゼント企画あり】

榊原ひとみ役とのギャップ

ーーまず、本作への出演が決まったときの感想から教えてください。

中田青渚(以下、中田):まず、台本を読む前にタイトルを聞いて、一番に「えっ、どういう話なんだろう」という印象でした。ただ、台本を読んでみると結構リアルなことをコミカルに見やすく描いている作品だったので、すごく新しくて面白いなと思いました。

ーー第1話では島崎遥香さん演じる主人公がサブスク会社で働き始める様子が描かれましたが、コワーキングスペースや働き方などすごく“今っぽさ”がある作品ですね。そんな本作で中田さんが演じる榊原ひとみについての印象は?

中田:はじめに台本を読んだときはものすごい子だなと思いました(笑)。最初の登場からインパクトがあるんです。ホテルに乗り込むので結構びっくりする部分が大きかったですが、それも好きが故の行動なんだなとか、やっちゃいけないこともあるけど真っ直ぐすぎる、素直すぎる子なんだなと思いました。それを感じられたときから、彼女を身近に感じるようになりましたね。

ーーご自身とのギャップが大きい役だったと?

中田:自分との違いは結構あります。役の仕事がインフルエンサーで、SNSを上手に使いこなして仕事をするのですが、私はどちらかというとそういうのに疎いので、そこも違いますし、いくら好きでも相手の会社に乗り込んだり、ホテルに行ったり、そこまではできないなと(笑)。その行動力はすごいなと思いました。

ーー中田さんはSNSが不得意なんですね。

中田:これまでは苦手意識があったので、写真の撮り方を練習したり、妹が高校生なので、流行りの撮り方を教えてもらうなどして、いろいろ勉強しました。

「私は恋愛が仕事の上にくることはないと思います」

ーー“シテくれない”というタイトルに始まり、性行為や恋愛における現代の若者の悩みを捉える本作ですが、そのテーマについてはどう感じましたか?

中田:そういう話って私はしたことがないのですが、イメージ的に女子が居酒屋さんで集まったら行われるような会話なのかなって。そういう女の子の本音というか、リアルな部分が見て下さった方々に届くと思います。本当にそこは現実的な作品で、だからこそ「こんなに赤裸々に書くんだ」って、少しドキッとした部分もありますね。主人公が女性で、私の役も居酒屋で赤裸々な話をするシーンが結構多かったので、同じ悩みを持っている方々に共感して頂ける作品だと思います。

ーー普段、中田さんご自身はお友達と飲みに行った際、そういう話はされますか?

中田:最近は友達から結婚の話が出てくるようになりました。私は22歳、今年で23歳になる代で、全く結婚を考えていないのに、友達が「26歳くらいで結婚したい。将来、子供何人欲しい」とか言っていて、驚きました。

ーーそのお友達も中田さんと同じ世代なんですか!?

中田:大学の友達です。私も早いんじゃないかなって思ったのですが、周りはそういうことを考えているんだなって。

ーーそうなんですね、ちょっと驚きです。ちなみに、中田さんは結婚についてどうお考えなんですか?

中田:まだ「結婚したい」と思ったことがないんです。この先、気持ちが変わるのかなあ……くらいに考えていますね。

ーー中田さんも今、出演作がかなり増えてきてキャリアを意識されている時期かと思いますが、そういう仕事を頑張りたい時期に恋愛って考えにくい部分もありますよね。

中田:そうですよね。でも、私は恋愛が(仕事の)上にくることはないと思います。

ーー本作の登場人物の多くが恋愛の悩みを抱えていますが、中田さんは学生時代まで振り返ってみて、何か恋愛の悩みを抱えたことはありますか?

中田:私、悩みを聞く側なんです。高校時代の友達が恋多き子というか、結構惚れがちなタイプで、そのときによく聞いていたのは“嫉妬系”の悩みでした。学生のときはやっぱり男女関係なく「あの子のこと好きなんだけど、あの友達も好きって言っていて、どうしよう」って悩みを聞くことが多かったかもしれないです。

ーー共学ならではというか、ドラマチックですね。

中田:どういうアドバイスをしてあげればいいか分からなかったので、ずっと話を聞いていました。話すだけでラクになることってあると思うので。

ーー中田さん演じる榊原は“あざとい”が代名詞になってくるキャラクターですが、お話を聞いていても少し中田さんとは距離のある役柄のように思えます。中田さんご自身は、自分に“あざとい”部分ってあると思いますか?

中田:私は演じる役があざといというか、小悪魔チックな役が結構多いんです。そこで役と自分を比較してみると「自分ってあざとくないのかな」と感じるけど、強いて言えば私は声が少し高い気がしていて……それは“あざとい”に入るのかなと少し思います。

ーーお話ししていて“あざとい”とは程遠いなと感じるので、逆に演じる役柄が少し意外性のあるものに思えてきました。

中田:役者としてそう言って貰えるのは嬉しいです。あと、私は出身が兵庫県なのですが、関西弁とか方言はあざとくなるのかもしれません。

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