『ザ・トラベルナース』『アトムの童』『最初はパー』 秋ドラマで奮闘する“コンビ”たち
時にはぶつかり合い、切磋琢磨し、助け合う……そうやって成長していく主人公コンビたちが2022年10月クールドラマに勢揃いしている。ゲーム業界、医療業界、そしてお笑い界で二人三脚で奮闘するストーリーに魅了されっぱなしだ。
“天才ゲームコンビ”で話題の『アトムの童』
舞台は、現代のゲーム業界。主人公の天才ゲーム開発者・那由他(山﨑賢人)は、とある事件をきっかけにゲーム開発から離れていたが、廃業の危機を迎えた老舗玩具メーカー「アトム玩具」で再びゲームの開発をすることに。一方で、過去に那由他と共同でゲームを開発していた親友・隼人(松下洸平)はそのとある事件以降、那由他との交流を断ち、因縁のゲーム会社と手を組んでいた。 自らの「ものづくり」のプライドを懸けて、大資本との覇権を争う姿を描くオリジナルストーリー。
第2話では那由他を裏切ったように見えた隼人にはある狙いがあったことが判明し、那由他が本音をぶつけるシーンから、那由他と隼人が向かい合ってゲームをプレイしながら、互いの気持ちを伝え合うシーンなど感動的な展開が話題に上がっていた。SNS上では、これまでも山﨑の真っ直ぐな姿勢とそれを受け止める松下の繊細な演技、そして、2人の掛け合いに「胸熱」といった声が続出した。度々対立してしまう彼らだが、ゲームを心底から愛するがゆえに口論になるハラハラとしたシーン、お互いに腹を割って本音を語るシーンなどからは2人の熱い友情を感じられる。
「お前の超絶ワガママ、俺がとことん付き合ってやるよ」と言う隼人に、那由他が「やっぱお前、最高だわ!」と笑顔で抱き合い、橋の上を全力で走り、笑い合う。そのシーンには思わずグッと来た視聴者の方も多いだろう。''強敵''であるSAGAS(サガス)の社長・興津(オダギリジョー)にどのように立ち向かっていくのか今後の“ジョン・ドゥ”コンビに注目である。
“新時代のナイチンゲールコンビ”『ザ・トラベルナース』
「トラベルナース」とは、スーツケースひとつを手にいろんな街を渡り歩き看護に従事する、優れた資格を持ったフリーランス看護師のこと。日本ではまだその存在はあまり知られていないものの、アメリカでは全看護師の10%を占める40万人ものトラベルナースが存在している。
意識やプライドが高く、ストレートな物言いで一見感じの悪い、トラベルナースの那須田歩(岡田将生)は、優秀な看護師として米国で働いていたが、ある事情で日本に帰国。勤務先の「天乃総合メディカルセンター」で圧倒的な技術を持つ「スーパーナース」であり、実は、とある大きな秘密を抱えている九鬼静(中井貴一)と出会い、2人は共に様々な事情を抱えた医師や病院長、患者らに影響を与えていく。
対照的で凸凹コンビのような2人だが、“患者を救いたい”という真っ直ぐな思いだけは唯一の共通点。最強ナースコンビの2人が回を重ねる度に様々な医療現場の常識をぶち壊す姿に毎度、驚かされるのと同時にスカッとさせてくれる。また、毎話見せてくれる2人のコミカルでテンポの良いやり取りが見どころの1つ。医者ではない、最強の2人が第7話以降でどのような常識をぶち壊してくれるのか注目である。