“グラビア女王”大原優乃がドラマで放つ存在感 “なりたい自分”を目指すストイックさ

大原優乃、グラビア女王がドラマで放つ存在感

 犬飼貴丈と大原優乃がW主演を務めるParaviオリジナルドラマ『-50kgのシンデレラ』の第7話と最終話が、11月21日にTBS系にて放送された。本作は、ぽっちゃり体型の大学生・佐伯陽芽(大原優乃)が就職活動中に大手製菓会社の御曹司・富士崎宰(犬飼貴丈)に一目惚れしたことから始まるラブストーリーだ。

 宰にまた会いたいという一心で、陽芽はなんと50kgもの減量を成功させる。凄まじい努力に感心させられる一方で、その方向性に違和感を持つ人もいるはず。ともすれば、それは「誰かに好かれるためには、痩せて美しくならなければならない」というルッキズム(外見至上主義)に基づくメッセージを観る者に送りかねないからだ。

 だけど、本作が教えてくれるのは、ダイエットは“手段”であり“目的”ではないということ。陽芽の場合は、健康的な身体と何かを諦めずに最後までやり遂げる強い心を手に入れ、自分に自信を持つための“手段”としてダイエットを決意した。誰かに押し付けられた理想像ではなく、なりたい自分に少しでも近づくために努力をする姿こそ美しい。そんなメッセージをより強固なものにしたのが、作中でどんどん輝きを増していった大原の笑顔である。

 彼女もまた、なりたい自分を追いかけ続けてきた一人だ。5人組ダンス&ボーカルユニットDream5のメンバーとして13年前にキャリアをスタートさせた大原。同グループは人気アニメ『妖怪ウォッチ』(テレビ東京系)のEDテーマ「ようかい体操第一」で一斉を風靡し、2014年のレコード大賞や紅白歌合戦にも出場を果たしたが、その2年後に活動終了となる。大原はまもなくグラビアモデル、そして同時期に俳優デビューを果たした。そこには、このままでは「終わってしまう」という危機感があったという(※1)。

 まず、グラビアモデルとしては、2019年から2年連続でその年に雑誌の表紙を最も多く飾った女性タレントに贈られる「カバーガール大賞」(20年はコミック部門)を受賞。見事に“グラビア女王”の称号を手にした彼女だが、人気の理由はやはりその健康的な美ボディだろう。ほんわかとした雰囲気からは一見想像もつかないが、定期的なジム通いで日頃からがっつりとボディメイクに勤しんでいる。2021年夏に開設された大原の公式YouTubeチャンネル「ゆーのちゅーぶ」からも浮かび上がってくる、運動や食事管理、メイクの研究に至るまで、そのなりたい自分になるための好奇心と努力に驚かされるばかりだ。

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