キム・ユジョン、子役から大人の女優へ 豊かな表情に引き込まれる出演作4選
『雲が描いた月明かり』
最高視聴率25.3%を記録し、大ヒットとなった王宮ラブロマンス。19世紀の李氏朝鮮時代に幼い頃から男装をして生きてきたホン・ラオン(キム・ユジョン)は、恋文の代筆をしていた依頼主のフリをして、その文通相手と会うことになる。当日、待ち合わせ場所に、一国の世子であるイ・ヨン(パク・ボゴム)が現れる。一国の世子であるとも知らないラオンは、しつこく「身分を明かせ」と詰め寄ってきたヨンを、落とし穴に落とし置き去りにして逃げてしまう。その数日後に、ラオンは借金取りに売られてしまい、内官試験を受けることに。密かに王宮を抜け出そうとするも、そこでヨンと思わぬ形での再会を果たす。これを好機と捉えたヨンはラオンに復讐したいがために、彼女を試験に合格させる。出会いは最悪だったものの、共に生活する中で2人は少しずつ距離を縮めていく。そんな中、ラオンのとある秘密が明らかとなり、徐々に宮中の陰謀に巻き込まれていくことになる。
キム・ユジョンのターニングポイントとも言える本作は、“韓国のゴールデングローブ賞”とも呼ばれている、第53回百想芸術大賞(テレビ部門)で人気賞を受賞。切ない感情演技とパク・ボゴムと共に見せてくれた最高のメロも見どころで、第30回KBS演技大賞(中編ドラマ)では女性優秀賞を受賞するなど覚固たる"時代劇ヒロイン"の地位を築いた彼女の代表作だ。
『とにかくアツく掃除しろ! ~恋した彼は潔癖王子!?〜』
キル・オソル(キム・ユジョン)は、幼い頃から続けてきた大好きな陸上競技を辞めて、アルバイトを掛け持ちしながら就職活動に励んでいた。片想い中のドジン先輩には気持ちを弄ばれて、就活にも苦戦し散々だったが、そんな時に体力テストの結果が買われ、清掃会社に就職が決まる。しかし、会社のCEOは最悪の出会い方をした重度の潔癖症のソンギョル(ユン・ギュンサン)。一方で、オソルの屋上には謎の癒し系イケメン、チェ・ハイン(ソン・ジェリム)が引っ越してきてまるで家族の一員のような生活が始まり……。
本作でキム・ユジョンが演じるのは『太陽を抱く月』や『雲が描いた月明かり』での時代劇ヒロインとは打って変わって、清潔感ゼロの“ズボラ女子”。恋に仕事に前向きに頑張るキュートな主人公を演じ、また異なる一面を見せている。
■配信情報
『20世紀のキミ』
Netflixにて配信中
監督・脚本:パン・ウリ
出演:キム・ユジョン、ピョン・ウソク、ノ・ユンソ、パク・ジョンウ
製作:ヨンフィルム