キム・ユジョン、子役から大人の女優へ 豊かな表情に引き込まれる出演作4選

キム・ユジョンの表情に引き込まれる4作品

 Netflixで配信されている『20世紀のキミ』では主演を務め、かわいらしい笑顔と透明感溢れるキム・ユジョン。2004年に子役デビューして以来、数多くの映画やドラマなどに出演し、主人公やヒロインの幼少時代を演じ、2016年のパク・ボゴム主演のドラマ『雲が描いた月明り』で子役から大人の女優へと成長・変化し、一躍話題となった。本記事では、『20世紀のキミ』での天真爛漫なキャラクターをはじめ、キム・ユジョンの出演作3選を紹介する。

『20世紀のキミ』

 2019年の冬に届いた1本のビデオテープが、20世紀の記憶を呼び起こす。1999年、17歳のボラ(キム・ユジョン)は、恋愛よりも何よりも“友情”を大切にしていた10代の人生において、最も重要な任務を請け負う。それは、親友のヨンドゥ(ノ・ユンソ)が心臓手術のため海外に行っている間、彼女の初恋の相手を観察し、報告すること。

 ボラはヨンドゥから「名前はペク・ヒョンジン。身長181cm。靴のサイズは28cm。趣味はバスケットボール。それから、いつも親友とつるんでる」という情報を得る。そして、ヒョンジン(パク・ジョンウ)の情報をすべて手に入れるため、ボラは彼の親友・ウノ(ピョン・ウソク)に狙いを定める。しかし、重要な任務はまさかの事態となり、計画通りには進むことなく、ボラも思いがけない初恋を経験することになる。

 1990年代の雰囲気が漂い、誰もが持っている初恋や学生時代を思い出させる本作。大きな声で無邪気に笑ったり、ポロポロと泣いたりする天真爛漫なボラをキム・ユジョンが繊細にかつ、表情豊かに演じている。特に涙を流すシーンではボラの感情、想いに共感し、キム・ユジョンの演技に一気に惹き込まれる。

『太陽を抱く月』

 時は朝鮮王朝時代。世子・イ・フォン(キム・スヒョン)と太陽を優しく見守る月のような少女ホ・ヨヌ(ハン・ガイン)の2人は運命に導かれるように恋に落ちる。しかし、朝廷の権力争いの陰謀によって、婚礼を目前にヨヌは原因不明の病気にかかり命を落としてしまう。 8年後、若き王となったフォンは、未だにヨヌを忘れられず心を閉ざしていた。一方で死んだはずのヨヌは、過去の記憶をすべて失ってしまったものの、巫女としてこの世に生きていた。そしてある夜、2人は偶然の出会いを果たす。そこから運命の歯車が再び回り始める。

 本作では、「月のように美しい」ハン・ガイン演じるヨヌの子供時代を演じ、朝鮮時代の両班家の女の子らしい気品と、端正な雰囲気を漂わせ、たおやかな魅力を誇っていたキム・ユジョン。イ・フォンの子供時代を演じたヨ・ジングと見せた切ないロマンスも一品で、呪術によって死んでいく場面では、没入度の高い演技力を見せたとして視聴者をはじめ、共演者のハン・ガインやキム・スヒョンらからも絶賛された。

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