ユク・ソンジェが2つのキスシーンで魅せる 『ゴールデンスプーン』破滅のループへ突入
「“金持ちになれるスプーンだ”、親を替える覚悟があれば金持ちになれるだろう」
目の前に差し出された黄金のスプーン。それを手にした時から運命の歯車が回りだすーー。ディズニープラスで配信中のBTOB ユク・ソンジェ主演の『ゴールデンスプーン』はクライマックスを迎え、韓国では金土ドラマの話題性1位(TV話題性分析機関グッドデータコーポレーションによる)を再び奪還し盛り上がりをみせている。
以下、第13話・第14話のネタバレあり
ユク・ソンジェ演じる貧乏人のイ・スンチョンは、金のスプーンで財閥御曹司ファン・テヨン(イ・ジョンウォン)と入れ替わり、財閥後継者への道を突き進んでいた。第13話、第14話は、スンチョンが誕生日にファン家を訪れた実の父親イ・チョル(チェ・デチョル)に偶然会ってしまうところから物語は始まる。テヨンは父ファン・ヒョンド(チェ・ウォニョン)と会っても元に戻らなかったことから、テヨンとヒョンドは実の親子でないことがわかることに。さらにヒョンドの過去も描かれ、テヨンとの親子関係だけでなく、テヨンの叔父ソ・ジュンテ(チャン・ユル)との関係に過去が絡んでいる様相もみせた。
元の自分に戻ってしまったスンチョンは、テヨンに戻る方法がないのかと焦るが、スンチョンを愛するナ・ジュヒ(チョン・チェヨン)は、本物のスンチョンに会えて喜ぶ。ジュヒはスンチョンを海へ連れ出し、ふたりはそこで久しぶりの楽しい時間をともにする。海ではしゃぐスンチョンとジュヒの姿が微笑ましい。そして交わす優しいキス。
第12話でオ・ヨジン(ヨヌ)を相手にテヨンとして激しいキスシーンを見せたソンジェ。アイドル同士の大人の熱く長いキスシーンに、韓国では「思ったよりも濃厚で驚いた」と視聴者も驚く体当たり演技を見せた。10代から活躍しているアイドル、ソンジェの大人のキスシーンにドギマギする人も多かったことだろう。ソンジェは、本作で愛のないキスと、愛のあるキスの違いを見事に演じ分ける。自暴自棄になり、みだらさまで感じさせたヨジンとのキスと、大切に想うジュヒへの想いが溢れ好きで好きでたまらない気持ちが表れたキスの違いを魅せたソンジェの演技がすばらしい。
誕生日が過ぎ、無事にテヨンに戻ったスンチョンは、ジュヒから本物のスンチョンとして生きてほしいと言われるが、テヨンとして生きていきたい気持ちのあるスンチョン。しかし、ジュヒに対する想いから、婚約者であるヨジンに別れを告げにいく。スンチョンが大変だった10年間を支えたヨジンに対し、韓国や日本でも「ヨジンが不憫すぎる」とヨジンの人気が高まっており、スンチョンとヨジンが結ばれることを願う声も出ている。